
最近よく耳にする、中国の武漢市。
「よく名前は聞くけれど、どれくらいの規模なんだろう?」と疑問に感じる方は、東京の港区の人口を広島に持ってきた、とイメージするといいかもしれません。
今回は、武漢市の面積や人口などを「日本に例えると……」という視点でたとえ、どんな都市なのかをチェックしていきました。
目次
武漢を日本で例えると、こんな場所
武漢市の情報をまとめると、こんな感じ。
- 場所:長江の中流域
- 総面積:8569㎢
- 人口:1108.1万人
それぞれ、日本で例えてみましょう。
大きさは「広島県」とほぼ同じ
武漢市の総面積は、8569㎢。日本で言うところの広島(8478㎢)や兵庫(8395㎢)と同じくらいです。
県の面積の7割を”山”で占められている広島と比較すると、武漢市のほうがすみずみまで交通網が発達している印象です(川の流域で平坦なため)。
人口は「東京都」よりちょっと少ない
武漢市は爆発的に人口を増やしている都市であり、2019年の時点で1100万人を突破。ふだん住んでいる人だけでも、毎年30万人ほど増え続けています。
- 2018年:1108.1万人
- 2017年:1089.2万人
(データは日本貿易振興機構「ジェトロ」より)
この数字は、東京都全域の人口(約1394万人)よりちょっと少ないくらい。新興都市の時点で、すでに日本の首都よりも多いんですね……
しかも、上記の人口は「出稼ぎなどで来ている市外住民」が入っていない数字です。一説によれば1000〜2000万人ほどが武漢市を出入りしているとのことで、もう日本とは比べ物にならないくらいの人の多さであることが分かります。
ちなみに、北京は2154万人、上海は2424万人(どちらも2018年の数字)。あと10年もすれば、有名どころの都市よりも多くなりそうです。
人口密度は「港区」や「足立区」とほぼ同じ
武漢市の人口は1100万人ほどなので、総面積(8569㎢)で割ると、1㎢当たり12712人が住んでいることになります。
東京の港区(12739人)や足立区(12828人)と同じくらいの人口密度です。
日本との距離は「列島横断を8割で断念」したくらい
日本(関西)から武漢市までの直線距離は、2431km。
北海道の最北端・宗谷岬〜鹿児島の最南端・佐多岬までを自動車で走ったとすると約2900kmなので、福岡県庁あたりで日本横断をリタイアしたくらいの距離です。
(宗谷岬から福岡県庁までで2484km)
まとめ
武漢市を日本で例えるとどんな場所なのか、面積や人口と比べてみました。
「東京くらいの人口が広島くらいの面積にいる」って言われると、原因が広まっちゃうのはしょうがなかったのかな……って感じますね。もし東京で新しく発症したとして、いきなり交通網を遮断するとかムリだと思いますし(´・ω・`)
これ以上、広まらないことを祈るしかありません。