8月に使える時候のあいさつの文例をご紹介します。
ビジネスシーンで使えるフォーマル(改まった)表現と、友人などに使えるカジュアル(くだけた)表現の2種類をまとめました。
それぞれ旬ごとに使い分けながら、メッセージの参考にしてください。
8月上旬
時候の表現(漢語調の言葉)
残暑、残夏、暮夏、立秋など
フォーマルな表現
- 残暑の候、8月に入り、日差しもひときわ強く照りつけるようでございます。
- 暮夏の候、遠くから聞こえる花火の音に盛夏の趣を感じております。
- 残夏のみぎり、土用明けの暑さ厳しい頃ですが、皆様お変わりありませんか。
- 時折古い知人のアメがもたらす涼に、身も心もほっといたします。
- 立秋とは名ばかりの酷暑が続きますが、今がピークでしょうか。
- 夏の空に大輪のひまわりがたくましく顔を向けております。
- 「雷雨沛然(らいうはいぜん)として至り」という言葉がピッタリの、今日の午後の夕立でした。
カジュアルな表現
- 青空に真っ白の入道雲が輝いて、絵に書いたような夏そのものです。
- まもなく立秋ですが、この蒸し暑さはいつまで続くのでしょうか。
- 暑気あたりでやや夏バテ気味です。
- 夏祭りで賑わう今日このごろ、ご家族で楽しんでいらっしゃることでしょうね。
- 今夜は熱帯夜と言われても、驚かなくなってしまいました。
- ゴミ捨てでさえ日陰を求めながら移動するこの頃です。
- 高原の涼しさをパックにしてお送りしたい気持ちです。
8月中旬
時候の表現(漢語調の言葉)
避暑、晩夏、納涼、立秋など
フォーマルな表現
- 避暑の候、殊の外辛い残暑に滅入る頃、皆様ご機嫌はいかがでしょうか。
- 晩夏の候、あれやこれやの納涼の試みも、この猛暑には太刀打ちできません。
- 納涼のみぎり、残暑厳しき折ですが、……
- 暦の上では立秋を迎え、秋の涼しさが待ち遠しい今日このごろでございます。
- 立秋と花ばかりの暑さに辟易としておりますが、皆様にはお元気でお暮らしのことと拝察いたします。
- お盆休みには、ご家族お揃いで楽しくお過ごしのことと存じます。
- 原爆記念日、終戦記念日、何年経っても哀しい式典ですね。
カジュアルな表現
- 厳しい残暑に疲れが溜まっている頃ですが、お元気でしょうか。
- 真夏日とはそろそろお別れしたいところですが、残暑はそう簡単に去ってくれませんね。
- 照りつける太陽から逃げ、涼しい田舎に一週間ほど滞在することにしました。
- お盆も過ぎて、朝夕はずいぶんしのぎやすくなりました。
- 夏の高校野球、今年もあの感涙をもう一度味わいたい思いです。
- 夕暮れ前の風の涼しさに、夏の終わりを感じる今日このごろです。
- 百日草の強さを見直す真夏の昼です。
8月下旬
時候の表現(漢語調の言葉)
秋暑、早涼、処暑、晩夏など
フォーマルな表現
- 早涼の候、暑さが和らいだ星月夜(ほしづきよ)を見上げ、ふと秋の気配を感じております。
- 秋暑の候、燃え盛る夏の日差しも、ようやく和らいできたようです。
- 晩夏のみぎり、秋の気配が空の青差にうっすらと現れるようになりました。
- 処暑を過ぎて日に日に秋めいてまいりましたが、皆様無事にお過ごしでいらっしゃいますか。
- 暦の上では処暑を迎えたとはいえ、なお夏の名残の厳しい暑さがとどまっているようです。
- 残暑も峠を越え、もはや秋の訪れを待つばかりとなりました。
- 賑わった海はもう土用波、静かな浜辺に戻ります。
カジュアルな表現
- それぞれの心に思い出を残して、夏もいよいよ終わりですね。
- ようやく熱帯夜から解放され、夏も終わりに近づいています。朝晩は少し過ごしやすくなってきました。
- 気がつけばうんざりした暑さは無くなり、心地よい初秋の風に吹かれて爽快な気分です。
- 夕方の涼しげな風が、秋蝉の声を運んできます。
- 熱中していた高校野球が終わり、和らいだ蝉しぐれに去りゆく夏を感じています。
- 毎年、夏の終わりは宿題とひぐらしの声の競争です。
- セミと交代で虫の音が秋を告げているようです。