
2017年初頭に放送され、爆発的な人気を誇ったアニメ・けものフレンズ。監督のたつきさんによる采配が凄まじく、番組が終了してもなおファンが熱いアニメとして話題となっていました。
おそらく2期もたつき監督がいろいろ考えてくれるんだろうな~と期待していましたが、ここにきて「けものフレンズの監督を降板する」と本人のTwitterから発表があったんですよね。僕も見ていた一人としてたつき監督は尊敬していたんですけど、なんで!?といった感情がこみ上げて来てしまいました。
具体的な理由についても、書かれていませんですし。
ちょっといろいろ気になったので、今回はたつき監督がけもフレを降板するのはなぜなんだろう?ということについて注目していきたいと思います。
目次
たつき監督がけものフレンズを降板するのはなぜ?
たつき監督のTwitterによると、KADOKAWAによる意向によって監督から降ろされた……とのこと。なんとも歯がゆい書き方ですよね(´・ω・`)
突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です
— たつき/irodori (@irodori7) 2017年9月25日
本人も非常に残念がっているところをみると、自分から切り出した話題ではないことは確実です。なぜKADOKAWAから降板するようにお達しが来たのか、個人的に思う3つの理由を考えてみました。
1. ショートストーリーを勝手に作ってアップしたのがマズかった?
まず最初に頭をよぎったのが、アニメ放送が終了した後に行ったできごとでした。それは、個人で勝手に番外編をネット上にアップしてしまったことです。
放送期間の規約が敷かれていたにも関わらず、承諾を得ずに1人でやってしまったことが、版権元から反感を買ったのではなかろうか……?と思ったんです。
問題になりそう?と思った動画は、たつき監督自らが上げたとされている12.1話「ばすてき」です。
こちらの動画のコメントには、このように書かれていることが分かります。
よろしければ難民キャンプの1つとしてお使い下さい。
※趣味の自主制作なので「新作映像」とは別です!
まだまだ先ですがそっちもお楽しみに
趣味で作ってしまった行動力はスゴイ!と感じますが、もしコレがまわりの承諾を得ずに作られたものだとしたら……どうでしょう。「けものフレンズプロジェクト」の制作や放送に関わっていたところから、白い目で見られる可能性も出てきそうですよね。
なので、KADOKAWAからストップがかかるきっかけとなってしまったのでは?と思ったんです。
2. 自分のモノにしようとしていた?
また、Yahooのコメント欄では「たつき監督がけものフレンズを私物化しようとしているからなのでは?」という書き込みがあったのを発見。前述したショートストーリーもそうですが、たつき監督がコミケにけもフレを使った二次創作物を、積極的に出していたことが原因だとされていました。
コレを見ると、企業側へのクリアランスが達成できてないままに創作して売り出してしまったことで、商品を企画する会社から目をつけられて注意が来たのでは?とも考えられそうですよね。
ただ、そうなってくるとコミティアが頒布された時点でストップがかかることは予想できます。KADOKAWAからも、特にそういった動きは見られませんでしたし、なんで今になって公表するようにしたんだろ。
一応、コミケの本はちゃんと許諾を取っているとの情報もありましたが、コレだけが理由じゃないと思うんだよなぁ。
これは完全な予測となってしまいますが、大手企業と提携して動画をアップしていた「KADOKAWAにとって大切な時期」だったから、あえて先送りにしていたのかもしれない……と感じました。どん兵衛は日清で大きな企業ですし、JRAに至っては国から設置されている特殊法人ですからね(´・ω・`)
あまり下手なことをすると、なにかされる可能性も『なきにしもあらず』です。
3. たつき監督に重荷を背負わせないための、KADOKAWAの戦略?
最後に考えられるのは、たつき監督を神格化させてその後の作品でも有利に事を進めるように、KADOKAWAが考えているということ。これはTwitterでつぶやかれていたことから、僕が勝手に連想したことですけどね。
一つ言えることは…これでたつき監督は伝説になったということだな…。続編を発表し続けるうちに評価が分かれるということもなく、最高の1期だけを残して去る…。神話の存在になる。
— バリキオス (@Barikios) 2017年9月25日
今となっては、「けものフレンズ」にはたつき監督が欠かせない存在となっています。単純に内容が面白いだけのけもフレではなく、「たつき監督が作るけものフレンズ」に興味を持つ人たちが多いことも必要なコンテンツなんです。ファンの反応を見ていても、なんとなく分かりますし。
ひとつの作品がヒットすると、その後の作品においても「けもフレを手掛けた~」なんて言葉がついてしまいますから、それだとプレッシャーが半端ないことになっちゃいそう……
実際、大ヒットを記録した「君の名は。」の新海誠監督も、次回作にむけたファンからの重荷を背負って構想を練っている途中なんだといいます。
新海監督はイベントで、次回作について「企画書の締め切りが迫っているのですが、まだ白紙です。まずいです」と苦笑しながら、「今、小説やマンガ、民俗学の本などを読んだり、映画を見たりしています。自分の気持ちとリンクする何かヒントがないかなって思っています」と明かした。
これから長く作品を手がけてほしいと願っているKADOKAWAが、重荷を背負わせないように分散させているのが本当の狙いなんじゃないのかな?と思ったんです。ちょっとムリがあるかなぁ。
個人的には非常に悲しい。。。
たつき監督がけものフレンズを降板する理由について、僕の考えなどを書いてみました。その他に考えられている説としてまとめてあるツイートがあったので、そちらも紹介します。
垢ハックの被害者説は斬新ですね……
たつき監督がけもフレ2期から降ろされて出た説一覧
・たつき監督垢ハック被害者説
・KADOGAWAセルリアン説
・禁書三期監督たつき説
・けもフレ2期監督小島監督説
・KONAMIセルリアン説
・KADOGAWA社長たつき説
・艦これアニメ存在してた説— kuranze@或帝寺六段ユッキP (@kuranze555) 2017年9月25日
ただ、そうは言ってもたつき監督が降りちゃうのは非常に悲しいことですよね(´・ω・`)
放送が終わってもあれだけ作品に対して熱心に向き合っていた人を降ろしてしまうのは、なんともいたたまれない気持ちです。
ネット上では署名活動が開始されているくらいなので、あまり大きな出来事にならなければ……と思います。
2017/09/27追記
けもフレ公式サイトからの声明によると、たつき監督が所属しているヤオヨロズ株式会社が周囲の了解を得ずに作品利用していたことがいけなかったとされていました。
けもフレ公式サイト繋がったからスクショ貼っとく。『ヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。』 これが問題だったんか pic.twitter.com/HPlpiTv4zB
— おむ (@PlatyCiony) 2017年9月26日
でも、辞退はヤオヨロズから申し出てきたとも読み取れちゃいますし、微妙に食い違っているような感じですよね。いったいどっちが正しいのやら。