
2003年に政界を引退し、19年の冬にこの世を去った、中曽根康弘元首相。
ぼくは中学の時に歴史の教科書で初めて知った人物だったんですけど、消費税を導入しようとする考えを持っていたのは、この方だったんですよね。
てっきり竹下元首相がぜんぶ作った制度だと思っていた(´・ω・`)
今回は、引退してからの中曽根元首相の様子について、迫っていきました。
※2018年の執筆時の情報です
目次
中曽根康弘の現在は「寝たきり」というウワサは嘘!
まず、ヤフーの検索窓をチェックしていくと、中曽根元首相は現在”寝たきり”の生活を送っている……というウワサを目にしますが。
これは全くのデマです。
実際にwikiを参照してみると分かるんですけど、つい2年ほど前に「戦後七十年」の節目を迎えたことから、読売新聞に長めな寄稿をしていました。
当時の記事を要約すると、こんな感じ。
この戦いはやるべきものではなく、完全に誤った戦争である。
こうした否定的な歴史を直視しなければ、近隣諸国から信頼を得ることはできない。
戦争を知っている最後の首相と言われているだけあり、同じ断言の仕方でも重みが違うような……という印象を受けますね。
なんにも知らない自分が書いても、なんなんだって感じですが(´・ω・`)
2018年現在、なにをしている?
ライフワークである「改憲」を進めている?
現職時代から一貫した”改憲”の考えを持っている、中曽根元首相。
80年台には石橋政嗣元日本社会党委員長と、非武装中立に関する対立をしていたんだといいます。
それにしても非武装中立論争をした石橋政嗣も中曽根康弘も、どちらも90いくつでまだ健在なのが凄い。
— カラサワ (@cxp02120) 2018年1月1日
非武装中立とは、自衛を含めた軍備をすべて取っ払い、戦争時や平和時を問わずに国際関係は中立であろうとするものです。
中曽根元首相のスゴイところはただ喋っているだけでなく、議員を引退した後からずっと、改憲を目的とする議員連盟である「新憲法制定議員同盟」の会長を務めているところ。
ここまで”ライフワーク”という言葉を体現させるにふさわしい人物、そんなにいない気がします。
ド素人なぼくには外交なんてほとんど分からないことだらけですけど、北朝鮮のミサイル発射を受けてJアラートが整備されている中、たしかに現状維持するのは危ないかも?とは思いますね。
様々な寄稿を行っている
上でもチラッと書きましたが、政界を引退しても”提言”として、各新聞社やメディアに改憲に関する論などを提出しています。
例えば、2017年5月に発表した「憲法施行70周年によせて」では、以下のようなことが書かれていました。
現行憲法では緊急事態に備えることができないため、「戦争放棄」はそのまま残しながらも、自衛のための国防を憲法の中にしっかりと明記するべき。
自衛隊の国際協力についても、具体的な基準を定めて行っていったほうがいい。
天皇制度(今上天皇の退位について)の問題も、支障のないように十分な注意を払いながら国民に説明を尽くすようにしたほうがいい。
要は今の時代にあったような文章と内容に変えたほうがいいよ、昔のものは古いから、ってことですかね(´・ω・`)
また、これに関連して、中曽根元首相の”白寿”を祝う会でも「世界に向かってこの国の未来を切り開くべきだ」とコメントを残しています。
SPからの警護を外された
これは現在の様子と関係があるのかな……と思ったんですけど、いちおう紹介。
政界を引退してから”特例”でSPを付けられていた中曽根元首相は、2016年7月をもって警護対象を外されたという記事が流れていました。
政界引退後も“不沈空母”のごとく影響力を誇示してきた大勲位が、人知れず、SPの警護対象から外されていたのだ。
SPの警護対象は、主に総理大臣や来日した国賓、議長といった”代表”を司る人たち。
その中に、引退してまでも警護されていた中曽根元首相が外されたということは、なにかあったのでは……?とウワサされていたことがあったんです。
結局、週刊誌発祥ということもあり、それほど大きな話題とはなりませんでした。
まとめ
中曽根元首相の現在について調査していきました。
今年で100歳になる今でも”現役”に近いような寄稿活動を行っているっていうのは、正直びっくりしてしまいました(´・ω・`)
調べているうちに発見したのですが、中曽根元首相は『憲法改正の歌』って曲の作詞も行っていたことがあったそうで。
今でも新年会や誕生会が行われるたびに歌っているんだそうです。
YouTubeあたりに上がっているので、気になった方は検索してみてください。コメント欄がアレな人ばかりですが