
歴史的な猛暑となっている、2018年の夏。
クールビズじゃなかったらヤバイんじゃないか……と感じているサラリーマンの方も、多いですよね。
この調子じゃ、残暑もヒドくなることが予想されますから、できれば秋の中盤くらいまでは「薄着」のままで過ごしたいもの。
クールビズの延長ってあるのかな?と思ったので、今回は過去の事例から、その可能性について迫っていきました。
目次
クールビズの延長ってありえるの?
結論から言うと、クールビズの延長はありえます。
毎年4月に、環境省から今年のクールビズ推奨期間が発表され、それを基準として各地域や企業毎にクールビズを実施するのですが、これはあくまで目安のようなものだからです。
例えば2011年から2015年にかけてのクールビズ期間は、東日本大震災の影響もあって、前後に1ヶ月ずつ延長された6ヶ月間でした。
2016年からは、5月から9月の5ヶ月間がクールビズ期間とされ、そのまま現在に至ります。
これは全国を平均した期間であって、地域や企業によってその長さは毎年変わっています。
2018年のクールビズは延長される?
これを踏まえますと、猛暑が続く今年の夏も、クールビズの延長は有り得るでしょう。
各自治体や企業によって判断は異なると思いますが、クールビズの基準は『冷房の設定28度でも快適に過ごせる』かどうか。
つまり、薄着が要るのか要らないのか、です。
ただ、記録的な猛暑だった2010年でも、10月に入ると最高気温が25℃を超える日は殆ど無いくらいにぐっと涼しくなりました。
地域的に延長を見越しているところ(九州地方、沖縄地方など)もあるでしょうが、平均的には現状の指定通りの9月いっぱいで終了する地域が多いのかもしれません。
なお、実施機関が9月までの地域においても、企業の判断で10月までクールビズを延長していたところもあります。
結局のところ、各企業の判断に委ねられているというのが現状ですね。
クールビズが始まったのはいつから?
クールビズという言葉が生み出されたのは、2005年。
当時の内閣総理大臣である小泉首相が、『軽装によって冷房の設定温度を上げ、節電を促すのはどうか』と助言したことから、環境省の主導によって始まった活動がこのクールビズです。
その後、カジュアルな雰囲気が人々に受けたこともあり、年々その認知度と実施率は上がっていきました。
2017年の時点では、こんな感じですね。
①クールビズ開始から12年!認知度は98.3%、一方実施率は約6割にとどまる
認知度は、ほぼ100%といえるが、実施率は約6割にとどまりギャップがある模様。
知ってはいるけど、やってない……という企業も、まだまだ存在しているのです。
過去にクールビズの延長をした企業
ところで、どんな企業がクールビズを延長したのか、気になるところですよね。
過去に延長を決めた企業について、少しまとめてみました。
①ジャパンオートマチックマシン株式会社
精密機械の加工・開発をしている会社。
2017年、当初9月まで実施予定だったものを、10月まで延長しています。
②北辰不動産株式会社
毎年4月時点では、終了を9月として実施しているのですが、9月に入ってから延長のお知らせを出しています。
③新潟信用金庫
東北地方の企業ではクールビズを実施しない、あるいは短期間で実施するところもあるようですが、こちらの銀行では2014年に1ヶ月の期間延長を公表しています。
暑い季節を乗り切ろう!
いまや当たり前のように浸透しているクールビズの取り組みですが、企業によって考え方は様々あるようですね。
もちろん、クールビズをしているからと言って、安心というわけではありません。
まずは寝不足や水分不足などに十分注意し、熱中症にならないよう気をつけましょうね。