
2018年9月14日に公開されたディズニー映画『プーと大人になった僕』。
小さいころにアニメ映画の永久保存版のテープを擦り切れるほどに見ていた身としては、かなり思い入れ深い作品となりました。
どんな内容や結末なのか気になる人も多いと思うので、今回は本作品のネタバレとストーリーのあらすじについてまとめていきました。
目次
『プーと大人になった僕』のネタバレ
大人に”なってしまった”クリストファー・ロビン
少年クリストファー・ロビンが”100エーカーの森”に住む親友のくま・プーと「何もしないこと」などを話し、仲間たちと別れてから大人になるまで、実に様々なことがあった。
寄宿学校へ通うものの、森の仲間たちのことを思い浮かべて授業に集中できなかったり。
戦争によって父を失い、悲しみに暮れたり。
妻・イヴリンと出会い、娘のマデリンを授かったり。
戦争へ駆り出され、奇跡的に帰還したり。
終戦後はカバン屋に務めたものの、大人になっていくに連れ、現実的なことばかりを考えるようになったロビンは、昔のことを徐々に忘れていたのだった。
ある日、ロビンは家族と実家で過ごす予定にしていた週末に仕事を任されてしまう。
売上の低迷によって、ロビンのいる部門が「存続の危機」に面していることを社長の息子から告げられ、一方的に難題を押し付けられたのだ。
「仕事をすることが幸せにつながる」と感じていたロビンは、普段から仕事ばかりで家族とともに過ごす時間を取れていないことを承知の上で、渋々ながら仕事を受け入れた。
がっかりしながらも、ロビン抜きで実家へ出発するイヴリンとマデリン。
会社と家庭に挟まれて、彼は悩みを抱えてしまっていたのだった。
一方、ロビンと別れてからのプーといえば、100エーカーの森でずっと何もしない日々を送っていた。
ある日、森の仲間たちの姿が見えなくなってしまったことから、クリストファー・ロビンに助けを求めることを考えつく。
かつてロビンが使っていた木の家の扉を開け、彼のいるロンドンにワープしたのだった。
ロビンとプーの再会と別れ
ロンドンで数十年ぶりに再会を果たした、ロビンとプー。
プーから「森の仲間たちが見つからない、一緒に探してほしいんだ」と頼まれたロビンは、彼特有の”自由さ”で場をメチャメチャにされてしまったことで、「週末の会議資料づくりのジャマになる」と感じる。
1人では帰れないプーを放っておくこともできないため、ロビンは子供のころプーたちと過ごした100エーカーの森へ、会議で使う書類を作りながら送り届けることにした。
薄く暗い霧のかかった100エーカーの森に着いたはいいものの、やはり自由奔放なプーの行動に苛立ちを覚えたロビンは、プーに対して罵声を浴びせてしまう。
すると、プーはその場から忽然と消えてしまった。
日が暮れ、霧が濃くなり大雨となる森の中。
ロビンは大きな穴に足を滑らせてしまい、ズオウとヒイタチの鳴き声や”幻想”に取り込まれてしまった。
翌日、雨がやんで1人でプーを探していると、かつて森の仲間たちと遊んでいた「棒投げ橋」にたどり着いた。
その場で過去を思い出しながら川を見下ろしたところ、水の流れに身を任せているイーヨーが下ってくるところを目撃する。
助け出し、昨晩の響いていたズオウとヒイタチの鳴き声が「大雨によって壊されたオウルの家の風見鶏がこすれる音」であることをしったロビンは、同じくその鳴き声に怯えて隠れていたプー以外の森の仲間たちを探し出すことに成功。
その後、「何もしないこと」と約束を交わした”傾いた木”のある場所でプーを見つけ出し、ロビンは大声を上げてしまったことを謝った。
仲間たちとの再会に喜びと懐かしい日々を感じながらも、仕事に戻らなければならない。
ロビンはロンドンに帰ることを告げると、雨でグショグショになってしまったカバンを乾かしてくれたカンガやティガーにお礼を言いつつ、悲しむプーたちを背にロンドンへ帰ったのだった。
スポンサーリンク書類を届けるプーと仲間たち
ロンドンに帰っていったロビンを見送ったプーたちは、彼のカバンに入っているはずの書類が手元にあることに気づく。
「俺たちを忘れないように」という意味で、ティガーが書類の代わりに”どんぐり”や木の枝”などをカバンに詰め込んでいたのだ。
「この(会議資料の)紙がないとズオウに食べられる」とロビンから話を受けていたプーは、ワケを仲間たちに話し、ピグレット・ティガー・イーヨーとともに、彼へ書類を送り届けることを決意する。
一方、ロビン抜きで実家のコテージにいたマデリンは、勉強をしていた。
娘のマデリンは、かつてロビンが通っていた寄宿学校に、同じく在籍している生徒。
せっかくの休みを父と過ごせると楽しみにしていた彼女にとって、つまらない帰省となっていた。
勉強が終わり、外で遊んでいたところ、100エーカーの森から抜け出したプーと仲間たちに出会う。
最初こそびっくりしていたマデリンだったが、プーたちから理由を聞かされたことで、父のいるロンドンの会社へ一緒に忘れ物を届けることを提案。
イヴリンに置き手紙を書き、ロンドンまでの旅を始めるのだった。
(後に手紙の存在に気づいたイヴリンは、慌てて娘の後を追う)
「忘れもの」に気づくロビン
ひと悶着ありながらも、なんとかロビンの会社の前までたどり着いた、マデリンとプーたち。
確認しようと書類を取り出したところ、風によって吹き飛ばされてしまい、彼女の手に持っていた一枚だけを残して無くしてしまった。
一方ロビンは、部門の存続がかかっている重要な会議の場において、ようやく自分のカバンの中に書類が入ってないことに気がつく。
その直後に妻から連絡を受けた彼は、重役たちを放り出して会議を抜け、会社の前にいるマデリンを発見。
「仕事にばかり目を向けて、家族のことを大切にしていなかった」
プーたちとの再会で少年のころの自由さを思い出したロビンは、(自分を含めて)寄宿学校で詰め込んだ勉強をさせることで良い会社に行き、将来を安心する考え方が間違っていることに気づく。
もっと家族との時間を作っておくことを考え、彼は後から駆けつけたイヴリンとマデリンに対し、寄宿学校をやめて自由に過ごすことを提案した。
また彼女が唯一持っていた書類から、ロビンは部門の売上を伸ばすには「低所得者に向けて旅行する層」を増やすことで解決することを思いつく。
会議はなんとか終了し、この案は重役にも認めてもらえることとなり、部門解体の危機は免れたのだった。
後日談
ロビンは妻と娘を100エーカーの森へ連れて行き、旅でお供をしなかった仲間たちを紹介したり、自分の過ごしていた場所を紹介して回っていた。
「この数十年で、自分は迷子になっていたのかもしれない」
本当に大切なモノを思い出させてくれたプーに感謝の気持ちを伝え、それでもやっぱり的外れなことを言っている彼に対し、微笑みながら「プーのおばかさん」と告げるのだった。
まとめ
『プーと大人になった僕』のネタバレについて書いていきました。
文字としてみると”至って普通の感動ストーリー”となっていますが、これはぜひとも映画館で見てほしい作品です。
予告だけでも惹かれる内容ですし。
随所に出てくる「何もしない」という言葉、ロビンとプーの対比がズレているところから一致するまでの流れがよくできているな~と感じます。
できることなら、まずは完全保存版を視聴してから映画を見るのがオススメですね!
また、本編というより実在したロビンの「伝記映画」ではありますが、彼の父についてのストーリーは2017年に公開された『グッバイ・クリストファー・ロビン』が参考になります。
こちらも合わせて見ておくと、序盤でサラッと流されたロビンの父についての心情を知ることができますね。
ぜひ2作品をチェックしておきましょう!