先日から話題となっている、徴用工判決のニュース。

そもそも「徴用工」という言葉を初めて聞いた!って人も、多いのではないでしょうか?

そこで今回は、徴用工の意味や当時の労働環境などについて、わかりやすくまとめていきました。

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徴用工とは?

徴用工とは、太平洋戦争を行っているときに”強制的に”軍需会社へ連れてこられた労働者のこと。

今回のニュースでは韓国人が訴訟を起こしたことで注目されていますが、戦地へ行くことのできない日本人の女子高生や社会人たちも対象となっています。

当時は日本にあるモノや人を、すべて政府のものとして運用することができる「国家総動員法」が敷かれていた体制だったので、本人の意志にかかわらず、戦争のために働いていた時代でした。

それと同時に、朝鮮半島が日本の統治下にあったため、戦時中は韓国人も戦力として、造船や造機などの工場に強制連行されて特攻兵器の生産に汗を流していたんです。

徴兵との違いは?

徴用と似たような言葉に「徴兵」がありますが、その違いは

戦争の地へ行けば『徴兵』、工場などで働いていれば『徴用』

とするのが分かりやすいですね。

軍事力を高める目的は一緒ですけど、アプローチが違います。

徴用工の待遇がヤバ過ぎる

赤紙ならぬ「白紙」で強制連行

戦時中の召集令状として「赤紙」があることは有名ですが、それとは別に”徴用令書”と呼ばれるものもあって、これは「白紙」として恐れられていたものでした。

22歳になると自動的に徴用が義務付けられ、三菱などの財閥が受け持っていた機械製作所や造船所へ送り込まれていたんです。

もちろんその中には朝鮮人の徴用工も含まれていて、三菱が広島に構えていた上記2つの工場(当時)においては、約1万人もの数が派遣されていた記録が残されています。

挑戦から強制連行された青年たちは、隊や班の編成を取って、10畳12人の割りで木造簡易建築(兵舎型2階建て)の寮に収容されました。

日課としては、起床・点呼・一日の食券給付・朝食・小隊ごとの工場出勤。

言葉では普通の内容ですけど、実際のところは

・午前5時から午後5時までの12時間労働

・10代になったばかりの少年でさえも労働させ、病気になっても知らんぷり

・日常的に繰り返され、身体からは消えることのない傷を負うほどのリンチ(逃亡した場合はさらにヒートアップ)

といった最悪な環境で重労働を強いられていたんです。

賃金は日本人の半分

朝鮮人に対して払われた労働賃金は、日本人の約半分である1.5~2円/ヶ月くらい。

現在の貨幣価値で換算してみると、約1万円ほどしか貰えていませんでした。

職種ごとに見ていっても、ほとんど差はありません。

1930年代の朝鮮人労働賃金の例
大工:2.18円
左官(壁塗り):2.40円
木挽き(こびき、木切り):2.16円

(1931年 朝鮮総督府統計年俸より)

これとは別に食費まで取られてしまうんですから、生活だけで厳しい環境なことが容易に想像できます。

力を得ることができない貧相な食べ物

徴用工に充てられていた食事は、大豆と米を8:2ほどの比率で入れた、どんぶり飯。

約10~15銭ほどではありますけど、現在の貨幣価値にしてみると、これだけで1000円くらいになってしまうんですよね。

寮から工場正門までは、広島機械までは10分、広島造船までは30分かかった。一日の労働を終えて帰寮後は夕食、入浴、自由時間、消灯就寝といったものだが、22歳の若者にとって、襲ってくる空腹感は抑えようがなかった。

給食といっても、大豆などの雑穀がまざったどんぶり飯のみ。米や麦のない日もあり、汁物などは食堂に遅く行ってしまったら、少しも具がないこともザラだった。

これでは力を出せということ自体がムリな話で、ひもじくて眠れぬものは、夜更けてから残飯をあさった。

収入が極端に少ない中、これしかない食事でほとんど持っていかれる……

しかも、何十人も押し込められたタコ部屋や、監獄のようなところで働いているんですから、病気になるしかない環境です(´・ω・`)

また工場で働いていた人と同じくらい困っていたのが、朝鮮本土から日本へ根こそぎ農産物を持っていかれた農民たち。

自分たちで作った米はどんどん日本へ運び出され得て、自らの口に入ることはありませんでした。

米が満足に食べられなくなった終戦間際には、絶糧農家(農産物が全くとれない農家)と呼ばれるところが7割にも達したんだとか。

直接的に工場などへ派遣されていなくても、現地で飢えて亡くなる人も多かったんですね……

徴用工の労働環境を描いた本も多い

徴用工の給与や待遇ってどうなっていたんだろう?と気になったので、その内容について迫っていきました。

僕も調べていて知ったんですけど、かつて徴用工として働いていた人たちの書籍って、わりと世に出回っているんですよね。

記録誌として読んでみると、考えさせられるところがあります。

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