電車が急病人の対応で遅延する理由はなぜ?遅れる原因は何なのか

通勤や通学で毎日電車を利用している人なら、一度は体験したことのある「急病人による電車の急停止」。

ぼくも何度も経験があるんですけど、急に具合が悪くなった人のために電車全体を止める必要、ほんとにあるのかな……?って思っちゃうことがあるんですよね。

病気の疑いがあるなら最初から乗るな!といった意見はたくさん見受けられますが、実際のところどうなのか、気になるところです。

そこで今回は、なぜ急病人の対応で電車が遅延するのか、その理由に迫っていきました。

病人の救護対応で電車が遅れる理由とは?

急病人のために数十分ほど電車が止まってしまう場合について、3つのパターンから見ていきましょう。

非常停止ボタン→点検に時間がかかる

急病人を見かけた人に多いのが、踏切や柱などに備わっている「非常停止ボタン」を押して車両を停止させてしまうこと。

これは設置されている線路にとどまらず、周辺を走っている電車にまで停止させてしまうため、本来なら何も影響がないはずのところでもストップがかかるんです。

非常停止ボタンを押されただけでは、線路内に人が落ちてしまったのか、踏切に異物があるのか分かりません。

押した人や周囲に事情を聞かない限り、再び電車を動かすことができない状況となってしまいます。

たとえ線路内に原因がなくても、急病人が理由というところまで判明するのに時間がかかってしまうため、遅延が生まれてしまうということでした。

鉄道会社の配慮不足を防ぐため

少し前、ぼくが始発の電車に乗り込んだ際、このような出来事がありました。

電車が出発する直前、乗務室に入ろうとした乗務員さんが、具合の悪そうな人を車内で発見。

よほど状態が悪かったのか、急病人のために出発が遅れること・救急車を要請していることを車内にアナウンスした。

すぐに別の駅員さんと協力して、事務室に運ばれていった。

これだけだと病状まで判明しませんけど、もしこのまま出発していたとしたらどうだったでしょう?

命に別状がないに越したことはありませんが、救急車を呼ぶことを判断したくらいですから、そうとも限りません。

発見時は乗務員さんしかいなかったので、最悪「助けられる状況があったのに、鉄道会社が事前に配慮してくれなかったから……」という理由から、訴訟を起こされる可能性だってあります。

運転している時だけ気をつければいいってことはありませんから、このようなリスクを防ぐためにも、適切な処置を行うために"やむを得ず"電車を止めることもあるかもしれません。

「急病人」を幅広い意味で使っている

また、これはネットに書かれているものから知ったのですが「必ずしも急病人が発生した」状況で使われているものでもない、という意見も見受けられます。

痴漢や乗客同士のトラブル、女性専用車両へ男性が乗車してきた場合など、乗客間のトラブルに使われるているというのです。

そういわれれば、たしかに「痴漢が発生したため、防犯カメラのチェックを行います」的なアナウンスって、流れたこと無いような。

一昔前なら、そこまで厳しいセキュリティやプライバシーの追い込みは無かったんでしょうけど、今はそうではありません。

鉄道によっては"隠語"として常識のように使用されるケースもあるとのことなので、一般に遅延の言い訳(といったらアレですが)として使えるワードということで、浸透してきたのかもしれません。

鉄道会社の「不手際」を隠すことも?

さらに、鉄道会社側の不手際によって、列車に遅れが出てしまった場合にも「急病人」が使われると書かれているものも見受けられました。

ただ……これは違うと思いますね。

「点検のため~」とか「信号機により~」といったアナウンス、普通にされていますので(´・ω・`)

まとめ

電車が急病人の対応で遅延する理由について迫っていきました。

ここでは3つの原因について記していきましたが、個人的には、昔ほど乗客に対して「自己責任」を押し付けることが難しくなってしまった結果、このような急停止が増えてきたんじゃないかな~と思いますね。

そんな状況になっても間に合うよう、時間には余裕を持てってことなんでしょう。。。

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