みなさんは、ハロウィンの日に仮装した事はありますか?
そもそも、なんでコスプレする文化が根付いたんだろう……と気になった人もいるかもしれません。
そこで今回は、毎年盛大に開催されているハロウィンについて、なぜ始まったのか?ということを中心にお伝えしていきます!
ハロウィンで仮装が始まったワケ
ハロウィンで仮装が始まったのは、
ため。
日本ではドンチャン騒ぎをしている姿が強いイメージがありますが、じつは神聖な意味合いが込められているんです。
例えば、ハロウィンの起源と言われているアイルランド。
この国では、今でも「悪魔姿」の魂がやってくる!ということを強く意識しているため、身を隠すよう"仮装"を考えて作っているんです。
コスプレを「娯楽」ではなく「伝統」としてやっている……と考えれば、仮装に対する重さの違いが分かりやすいかも(´・ω・`)
今年も悪魔は、ハロウィンの日に解放され、人々の魂を狙っているかもしれませんね。
日本での仮装はいつから行われた?
話を戻して、日本で仮装が行われたのは、1983年に始まった「ハローハローウィーンパンプキンパレード」と呼ばれるイベントが起源だとされています。
ここからスタートし、
・80年代後半に起きたバブルによる好景気
などの条件が"偶然"重なったことで、日本でも知られるようになったんです。
もともとは「衣服の販売促進の一環」として原宿表参道で行われたものだったんですけど、これが思いのほか浸透しちゃったため、後の仮装パーティーブームの先駆けとなったんですよね。
イベントの第1回目は、まだまだハロウィンの認知度が低く、参加者の大半は外国人でした。
しかし、年を追うごとに大手の企業やエンターテインメント会社が参入するようになり、
2002年:ユニバーサルスタジオジャパン
の「日本二大テーマパーク」がハロウィンイベントを開催したことをキッカケに、一気にメジャーなイベントとなりました。
これが、いまでも盛大に開催される仮装につながっているんですね。
ハロウィンの由来と起源
ハロウィンの由来については、上記で取り上げた古代ケルト人が行なっていたとされる宗教的な行事、
が起源とされています。
アイルランド地域に住んでいたケルト人にとっては、11月1日が新しい年の始まり。
この日を「万聖節」と定めて、日本で言うところの「元旦」と似たような行事を行っていたことが、過去の文献で明らかとなっているんです。
万聖節を英語で表すと、「All Hallows」。
その前日の10月31日は「All Hallows'Eve」と呼ばれ、それが変化して『ハロウィン』と呼ばれるようになりました。
かぼちゃには、実は「怖すぎる意味」があるらしい……
ハロウィンと言えば、かぼちゃを切り抜いた「ジャック・オー・ランタン」が有名ですよね。
今でこそ可愛いデザインのものが多いですが……実は想像を超えた"怖い意味"が、隠されているんです。
そもそも、ジャック・オー・ランタンはかぼちゃではなくカブを原料として作られていたもの。
20世紀の初めごろに彫られた"化石"がネットに上がっていますが、かなり刺激の強い見た目をしています。
イメージとしては、こんな感じ。
なんでこんな怖い感じからスタートしてしまったのか、それは「ジャック・オー・ランタン」が生まれたお話がキッカケでした。
「ジャック・オー・ランタン」の昔話
昔、ジャックという、乱暴でウソつきな悪人がいました。
彼は大の酒好きで、毎日のように酒場で飲んでは暴れている、困った人。
言い伝えなども信じない性格だったので、悪魔がとおる扉が開かれる「ハロウィンの日」にも、構わず乱暴をしていました。
すると、酔っ払ったジャックの前に、地獄から出てきた悪魔が出現。
「お前の魂をもらいにきたぞ!」
悪魔にそう言われたジャックは、
「魂をやるから、最後に良い酒が飲みたい。だが、俺にはそんな金はない。魂と引き換えにコインになってくれないか。」
と願い出ます。
彼の嘘に気づかなかった悪魔は、自らの姿をコインに変化。
機転をきかしたジャックは、それを酒代として使うべく、すぐに十字架で押さえつけて悪魔を閉じ込めてしまいました。
どうやっても抜け出せない悪魔は困り果て、
「10年間は魂を取らない」
という約束をし、ジャックから解放させてもらうことに成功。
彼は意気揚々と、その場を後にしたのでした。
約束の期限が切れた10年後のハロウィンの日、悪魔は再びジャックの前に出現。
ジャックは「魂を取りにきたのか?最後にあの木になっているりんごを食べさせてくれ」と悪魔に頼みました。
悪魔は、もう閉じ込めるものはないだろうと、りんごのなっている木に登ります。
するとジャックは、持っていたナイフで木に十字架でを刻み込み、悪魔を動けなくしたのです。
そして『二度と魂は取らない』と約束し、ジャックは悪魔を解放しました。
時は過ぎ、ジャックは寿命でこの世を去り、死後の世界へ行きました。
しかし、生前にたくさんの嘘をついて悪事を働いていたため、天国に行く事はできません。
仕方なく地獄へ向かおうとした時、何度もだました悪魔が出現。
「お前の魂は、二度と取らないと約束した。だから、地獄に連れて行く事はできない」
そう告げられたジャックは、天国へも地獄へも行けない"真っ暗な闇"に立ち尽くすこととなってしまったのです。
あまりにも過酷な状況でずっと過ごさなくてはならなくなった彼。
悪魔は、「地獄の炎」の小さな塊を与え、その場から消えてしまいました。
「この灯りを消してはいけない」
そう思ったジャックは、足元に転がっていたカブをくりぬき、ランタンの代わりにして過ごすことを決意。
火を消すことなく、ランタンを持ちながら、今でも生と死の世界を彷徨うこととなったのです……
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……なかなかエグいお話ではあります(´・ω・`)
ハロウィンの日に、ジャックがいるかもしれないという怖さもありますが、悪魔の優しさにもオドロキです。
悪魔は本当に「悪」なんでしょうかね?
ハロウィンの仮装が許されるのは何歳まで?
上のお話からも通じるかもしれませんが、本来、ハロウィンの仮装は
ためです。
なので、個人的には何歳でも仮装は自由だと考えています。
ただし、あまりにも奇抜なデザイン・きわどい衣装ですと、色々な問題が出てくるかと思いますので……
「邪心を持った人間」という悪魔に魂を取られない程度に、仮装をするようにしましょう!
しっかりハロウィンで仮装を楽しもう!
ハロウィンで仮装が始まった理由について、詳しく迫っていきました。
日本では企業の戦略から始まったイベントでしたが、由来を探っていくと「思いもよらない事実」があったんですよね。
まあ、あんまり過去のことを気にしても仕方ありませんから、日本風のハロウィンを楽しむよう過ごしていきましょう!