一日がもうすぐ終わる夜、ふと寂しい思いに捕らわれていませんか?
ようやく心地いい眠りが待っている……というのに、なぜか悲しくなってしまう人、多いんですよね。
できるなら寂しさを感じずに居たい、今日このごろ。
そこで今回は、なぜ夜になると寂しい感情が湧き出てくるのか、そのメカニズムと解決方法を見ていきましょう。
夜に寂しくなるのはなぜ?
夜はもともとネガティブになりやすいとご存知ですか?
一つ目の理由には、夜に副交感神経の働きで昼間の緊張が解け、昼間には感じにくかった疲れを感じやすくなるから。
達成感のある疲れは心地よさを感じますが、そうでない疲れのほうが多い現代社会。
なんとなくできなかったコトがあったり、対人関係がうまくいかなかったり……といった「虚しさ」や「ストレス」から、寂しさを感じてしまうのです。
二つ目はセロトニンという不安感をなくして、精神を安定させ、落ち着かせる作用のあるホルモン物質が脳に分泌されにくくなるから。
特に寝る前は、布団に一人で入りますから、上記の理由が重なって殊更に寂しいと感じてしまうというわけですね。
もう少し詳しく、内容に迫っていきましょう。
①一日の疲れが出てしまう
夜になると副交感神経が体の中で優位になります。
これは昼間に優勢だった交感神経が「疲れを感じにくくしていた」のを解き放ってしまうので、夜に体が疲れていると認識しやすいということにつながるんです。
それに、朝からずっと働き詰めのサラリーマンの方や家族を支える主婦の方も、昼間は気を張り詰めている時間が多いですよね。
気持ちを抑える暇もないくらい働いていると、夜にほっと解放されたときに、余計に強く疲労を感じてしまうことになりかねません。
さらにセロトニンは、体が疲れ切っているとその分泌は抑えられてしまいますから、疲れは寂しさを感じる大敵ともいえます。
②一人の時間が増える
一人暮らしの人が寂しさを感じるというように、一人の時間が多いほど寂しさを感じやすくなります。
それは、一人でゆっくりと物事を考える時間があるからかもしれません。
昼間の喧騒が遠ざかり「一人の時間」が長いと、ふとした拍子に
これまで何をしていたんだろう……
といったことが、頭をよぎることもありますよね。
誰でも寂寥を感じてしまう原因は、他の人との付き合いに"無意識ながらも"ストレスを感じているからかもしれません。
③充実していない日々を送っている
『なにもすることがない』
そう思うだけで、自分がなんだかちっぽけな存在であるかのように感じてはいませんか?
特に危ないのが、自分は無趣味であることを自覚している場合。
本当はリラックスしたり、頭を切り替えたり、休息したりと一人の時間をとることも必要なことなのですが、充足感が足りないと自分を過小評価してしまいます。
そうなってしまうと、自分への申し訳なさからストレスを感じてセロトニンの分泌が減少してしまい、一層寂しさを感じてしまう原因となるんです。
寂しさを埋めるためにするべきこと
では、どことなくくる寂しさを埋めるためには、どんなことをしていけばいいのでしょうか?
ここでは、個人的に思う3つの改善策についてまとめていきました。
①寂しいということを考えない
寂しい理由を考えていると、もっと寂しさに捕らわれてしまいます。
ここは好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたり、本を読んでみたり、温かい飲み物も効果的ですが、とにかく寂しさのことを考えないようにしましょう。
好きなことをすることで気が紛れ、ストレスが軽減されてネガティブになりにくくもなります。
なにかに没頭するものがないのであれば、趣味探しに熱を入れてみるのもアリです。
かじった程度のものでいいですから、最低限の行動をしてみることも必要なのかもしれません。
②目標を持つ
充実感が足りないと思うということならば、自分で自分に目標をあげましょう。
そうすることで目標に向かって進むという充実感を得ることができます。
大げさな目標ではなく、
・読みたい本を一つ見つける
などちょっとしたことでも心に決めておくと、達成感が得られるものですよ。
③朝に太陽の光を適度に浴び、規則正しい生活をする
幸福ホルモンのセロトニンは朝日を浴びることで、正常に分泌されることがわかっています。
夏になると日が昇るのが早くなることから「遮光カーテン」を取り付ける家もありますが、これをしてしまうと体内時計が狂ってしまう原因となるんです。
また、適度な運動も同じ効果があります。
朝日を浴びながらのウォーキングも良いですが
・買い物をする時は、カートではなくカゴを持って歩いてみる
などの部分から始めてもOK。
これくらいなら気軽にできそうですし、気晴らしや筋トレ効果も期待できますから、一石二鳥です。
寂しさを感じない生活を意識しよう
夜にふと寂しさを感じてしまうのは、正直に言ってしまうと自然なこと。
けれど、寂しさを感じずに過ごせたら素敵ですよね。
朝起きてカーテンを開けて朝日を浴びて、ちょっとお散歩に。
今日はあれをしよう、これをしようと考えるのも楽しんで日々を過ごす。
そうして少しずつ寂しさを感じる間もなくいい睡眠がとれるようにほんの少しだけ生活と考え方を変えてみませんか。