税の作文は「専用の原稿用紙」に書いていくため、普通の原稿用紙との使い方に違いがあるのか気になる方も多いと思います。
ですが、基本的なルールは普通の原稿用紙と一緒です。
それでもビミョーに違う部分もありますので、今回は税の作文の原稿用紙にまつわる疑問をまとめていきました。
税の作文の原稿用紙のルール
学校名や氏名・題名は指定された場所に書く
税の作文では、1枚目に
- 学校名
- 学年
- 氏名
- 題名
を書く欄があります。
これら4つの情報は、本文のマスには記入しないようにしましょう。
たまに本文のマスに題名や氏名を書いてくる人がいますが、これはNGです。
NG例)
市販の原稿用紙との違いは、ここだけですね。
段落の始まりは1マスあける
読書感想文などと同じように、段落の始まりは必ず1マスあけるようにしましょう。
ここは一般的な原稿用紙の使い方と一緒ですが、まれにギッチリと文字を詰めて提出してくる人がいます。
NG例)
(題名と名前がないから迷うのかも?)
基本的な使い方がなってないということでNG扱いとなりますから、注意が必要です。
本文中に「一行空ける」ことはNG
段落で区分けするとき、本文中で一行あける人がいますが、これは原稿用紙の正しい使い方ではありません。
NG例)
税の作文でも同じなので、改行するときは空白の行をつくらないように注意しましょう。
添削していて、わりと多いミスです。
作品はボールペンで書かなくてもいい
税の作文は、鉛筆やシャーペンなどの消せる筆記用具で書いてOKです。
国に提出する作品であることから「ペン入れしたほうがいい」という意見もありますが、気にする必要はないと思います。
たしかにボールペンで書いたほうが見栄えはいいですけどね。
結局は中身の勝負なので、見た目だけを整えても仕方ないです。
数字はアラビア数字(1、2、…)でも漢数字(一、二、…)でもOK
「縦書きの原稿用紙だから、数字は漢字にしないといけない」という決まりはありません。
アラビア数字でも大丈夫ですし、漢数字でもOKです。
ただ、個人的には漢数字の方がいいと思います。
縦書きにアラビア数字を並べると違和感があるので。。。
上記のように、どちらの数字表記でも、1マスに一文字ずつ記入していくといいですね。
また、一つの作文にアラビア数字と漢数字が混在するのはよくありません。
どちらか一方を選択し、自分なりにルールを決めて書いていきましょう。
パーセントは記号「%」でもカタカナでもOK
消費税などの話題が出てくる場合、パーセントの表記について迷うことがあるかもしれません。
こちらも明確な決まりはありませんので、「%」でも「パーセント」でも大丈夫です。
ただし、こちらも数字と同じく、どちらか片方に統一するようにはしましょう。
スポンサーリンク税の作文の文字数はどこまで書くべき?
募集要項では「800〜1200字」となっている税の作文ですが、受賞する作品を書くのであれば、1000文字以上は欲しいところ。
規定の文字数ギリギリの作品は、具体的な内容まで迫ることのできていないものが多いです。
ぶっちゃけ、作文をイヤイヤ書いている「やる気のない層」のほとんどは、1〜2枚目で終わらせています。
要項の文字数まで書かずに提出している人も、少なくないんです。
なので、1日に何百編と添削している側としては、読み始める前から2枚しか付いてない原稿を手にすると
と感じてしまうんですよね。
(もちろん、900字くらいでもしっかり書かれている作品はあるが、そんなものはごく少数)
ですから、税の作文は1000文字以上、原稿用紙の3枚目中盤あたりを目安に書いていくと、ベストだと思います。
段落はどうやって決める?
段落の構成はネタによっても変わってきますが、以下のように組み立てると書きやすいです。
第二段落:その税金の使い道・調べてわかったこと
第三段落:上記を受けて考えたこと
税の作文のように原稿用紙3枚であれば、段落を3つに分けるのがちょうどいいと思いますね。
これ以上増えると改行が目立ちますし、逆に少ないと文字ばかりで読み疲れてしまいます。
本文の書き方については別記事でも紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
用紙を無くしたときは国税庁ホームページから印刷しよう
学校からもらった規定の原稿用紙を無くした場合、国税庁のホームページからダウンロードすることができます。
こちらから、B4サイズで印刷して記入し、提出するようにしましょう。
A4サイズでも提出はできますが、これはやめたほうがいいです。
その理由は、作品を配送する際、B4サイズのものに合わせて「端を折って箱詰め」するため。
添削者の元に届いたときには、グチャグチャになったり破れたりしているんですよね……
採点に影響するわけではありませんが、せっかくの作品ですので、規格にあったサイズで提出することをオススメします。
添削した作品の管理がメンドくさいっていうのが本音
読みやすさを考えて書いていこう!
今回の内容をもう一度おさらいします。
- 学校名・学年・氏名・題名は、決まった場所に記入する
- 出だしの一文字は空白にする
- 改行するときは、一行あけずに段落を作る
- 数字や記号には、表記の決まりはない
- 作品は1000文字以上書くようにする
- 用紙をなくしたときは、国税庁のホームページからB4サイズで印刷する
しっかり読みやすさを考えながら、用紙の使い方に気を遣っていきましょう。
ただ、記入のルール以上に大切なのは「本文」です。
適切なネタ選びから文章の作り方まで、具体的な例とともに別記事で紹介しています。
ぜひこちらも参考にしてみてください。