コメディやラブストーリー・ドラマなどを中心に、幅広くジャンルが設定されているのが特徴のドイツ映画。
ですが、最新の映画って何を見るべきなのか、迷う人も多いと思います。
そこで今回は、独断と偏見による「2018年に絶対押さえておくべき」映画について、ランキング形式で紹介していきました!
ドイツ映画のおすすめ人気ランキング7位
「ありがとう、トニ・エルドマン」
第69回カンヌ国際映画祭において「国際批判家連盟賞」を受賞した、世界各地で高く評価された作品です。
一言で表すと「へんてこ&変に長い」のが特徴の映画なんですけど、これがかなりオモシロイんです!
真逆で正反対の性格をもつ父娘二人が織りなす交流を、ユーモラスで独創的な映像で描いたヒューマンドラマとなっています。
陽気で悪ふざけ大好きな父親と、離れて暮らす真面目で少々お硬い娘。
たまに会っても仕事の電話ばかりで、会話にもならない状態が続く関係に、父親が動き出す……
シンプルなプロットなんですが、父親の行動こそがこの映画の不思議な魅力となっています。
映像編集も一風変わっていて、時間を浪費するような編集とでも言いますか、とにかくへんてこという言葉が似合いすぎている作品。
約2時間半ほどの内容ですけど、時を忘れて鑑賞することができるのでオススメです。
上演時間:162分
公開日:2016年
ジャンル:コメディ/ドラマ
監督:マーレン・アーデ
ドイツ映画のおすすめ人気ランキング6位
「男と女、モントーク岬で」
2018年、ドイツ・フランス・アイルランドの合同作品として世に送り出された映画。
ドイツの映画運動「ニュー・ジャーマン・シネマ」の旗手とも言われているフォルカー・シュレンドルフの作品です。
役者を通して、ストーリーを語ろうとする手法は健在。
ロケ地はどこも印象深く、愁い漂う大人の空気感がじわりと伝わってきますよ。
あの時、あの手を離さなければ、どんな人生だったのだろう?
もう一度やり直せるとしたら?
歳を重ねた小説家が、実らなかった忘れられない過去の恋人に誘われ、二人の思い出の場所へ旅をする。
誘ったのは過去の恋人ですが、その真意とは?
語られない過去の秘密がゆっくりと解けていく大人の空気感を、ぜひ味わってみてください。
地味ながらも艶やかな大人の愛の物語を楽しみたい方は、特におすすめです。上演時間:106分
公開日:2018年
ジャンル: ロマンス/ラブストーリー
監督:フォルカー・シュレンドルフ
ドイツ映画のおすすめ人気ランキング5位
「ヒトラーの忘れもの」
第二次大戦中、ナチスドイツはデンマークの海岸に200万個以上の地雷を埋めたと言われています。
大戦直後、この200万個の地雷を撤去したのは、なんとデンマークに置き去りにされた「捕虜のドイツ少年兵たち」だったんですね。
海岸にホフクしながら、注意深く砂の下の地雷を探る少年兵の姿は、その場にいない私たちの心にグサリと刺さってきます。
地雷を撤去させられる少年たちの恐怖が、ひしひしと伝わってきますよ。
また、この映画は実話がベースとなっている作品です。
送られた12名のドイツ少年兵と指揮する初老の軍曹。
生きて祖国に帰るために、毎日砂浜に腹ばいになる少年たち。
軍に挟まれているために本心を表していませんが、こんなことを10代の少年たちにさせていることに、実は心が痛んでいる初老の軍曹。
大人たちの罪を背負った少年たちと、罰を与える大人たちの葛藤はひりひりとした感覚を味わうことができます。
人間に良心はあるのか?彼らが見つけるものは、憎しみなのか、それとも希望なのか……
奥底に潜む「心理描写」が鮮明に描かれた作品です。
上演時間:101分
公開日:2016年
ジャンル:ドラマ
監督:マーチン・ピーター・サンフリト
ドイツ映画のおすすめ人気ランキング4位
「しあわせはどこにある」
イギリスのコメディ映画ですが、ドイツやカナダ・南アフリカで共同制作された&ドイツで初公開なので、こちらで紹介。
何も不住ない暮らしを送っている精神科医は、仕事をしている最中にフッと考えてしまいました。
「しあわせってなんだっけ?」不平不満を聞くことが仕事の主人公・ヘクターは、しあわせはどこにあるのかを探す旅に出ることにしました。
ストーリーが進むにつれ、たくさんの、そして人それぞれのしあわせが浮かび上がってくる描写は、楽しいものばかり。
精神科医にとってのしあわせ探しの旅ですから、主人公はそれぞれの"しあわせ"をノートに書き留めていきます。
きっとこのノートには、幸せのヒントがぎゅっとつまっているものに違いありません。
自由な感じがして、少しうらやましいストーリーの映画ですね。
現代の働きすぎな日本人にこそ、見てほしい作品となっています。上演時間:119分
公開日:2015年
ジャンル:ドラマ/コメディ
監督:ピーター・チェルソム
ドイツ映画のおすすめ人気ランキング3位
「5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~」
先天性の病気を持つ主人公が「5つ星ホテルのホテルマンになる!」という夢の実現に突き進むストーリー。
その病気とは、95パーセントの視覚を失っているというもの。
5パーセントの視覚で5つ星ホテルで働くわけです。想像しただけで、てんやわんやですよね。
邦題にもあるように、主人公は「嘘」をついてホテルマンを目指すんですが……これは日本語の訳しかたで損しているような気もします(´・ω・`)
なんかフワッとした題名ですけど、コメディなストーリーの中にはしっかりと「主人公の心意気」が込められているんです。
女性との出会い、友情、なにより目がほとんど見えない主人公のチャレンジ精神。
前向きになりたい人にとって、とても元気になれる映画となっています。
上演時間:111分
公開日:2018年
ジャンル: ドラマ/コメディ
監督:マルク・ローテムント
ドイツ映画のおすすめ人気ランキング2位
「グランド・ブダペスト・ホテル」
2014年ベルリン国際映画祭において「銀熊賞/審査員グランプリ賞」を受賞した作品。
豪華スターキャストの共演にも目を引きますが、この映画の見所はなんといっても映像の美しさなんです!
構図、カメラワーク、セット、カラートーン、音などなど、ありとあらゆる映像の美しさで圧倒されます。
すべてのカットが計算しつくされた映像。
そこから繰り広げられる、スピード感のあるストーリー。
あっという間に観てしまうこと間違いなしです。
とはいえ、ストーリは少し難解ですから、近年はやりの「ドラメディ(ドラマ&コメディ)」と呼ばれるジャンルにも分類されることがあります。
何度もくりかえし見ることで、理解が深まっていく楽しみ方もありますから、一つの作品をじっくり味わいたい……という方にオススメです。
上演時間:100分
公開日:2014年
ジャンル:コメディ/ミステリー
監督:ウェス・アンダーソン
ドイツ映画のおすすめ人気ランキング1位
「はじめてのおもてなし」
2017年ドイツ・アカデミー賞受賞作。2016年度では、ドイツ映画興行収入No.1の作品です。
難民を受け入れた裕福なファミリーに巻き起こる様々な物語を通じて、現在のドイツ国内の問題でもある難民問題はもちろん、富裕層のくらしぶりなどにもフォーカスされています。
ドイツ社会の良さと社会問題、矛盾も織り込んだコメディータッチの秀作ですね。
コメディータッチながら、難民で天涯孤独な青年と崩壊寸前の裕福な家族のそれぞれの思いは、ストーリーが進むに連れ涙腺がゆるむこと間違いなし。
映像も明るく、爽やかさを感じる作品ですから、万人受けする映画となっています。
とりあえずドイツ映画を見たいけど、どんなものから手を付けたらいいんだろう……という時には、まずこの作品を視聴することがおすすめです。
上演時間:116分
公開日:2016年
ジャンル:コメディ
監督:サイモン・バーホーベン
雨の日や休日にじっくり鑑賞しよう!
2018年に見ておきたいおすすめのドイツ映画についてまとめていきました。
ドイツと言えばヒトラーなどの「戦争物語」が思い浮かぶ印象ですけど、コメディや恋愛ものについてもチェックしておくべき作品が多いんですよね。
本当におすすめのものばかり集めたので、お休みの日にでも、ぜひ!