自分の父や母が亡くなった時、親戚や関係者に送ることが多い「喪中はがき」。
ほとんど書いたこと無いんだけど……という方でも、この記事のテンプレートを参考にしていけば大丈夫です。
今回は、喪中欠礼のあいさつ状の文例とともに、書き方の注意点についてまとめていきました。
喪中欠礼をするハガキの文例
さっそく、喪中はがきのあいさつ文例を紹介します。
表現が固めの書き方
本年七月に父◯◯が享年八十五にて逝去致しました
生前の御厚誼(ごこうぎ)に衷心(ちゅうしん)より感謝申し上げます
少し固めの文章のパターンです。
享年は満年齢で記載するよう注意しましょう。
少し表現をやわらかくした書き方
本年十一月に母◯◯が永眠いたしました
ここに本年賜りましたご厚情を深謝いたすとともに
明年も変わらぬご交誼(こうぎ)のほどをお願い申し上げます
文例①よりも漢字を減らし、少し表現をやわらかくしたパターンです。
ハガキでは縦書きとなりますから、漢数字を使うところに注意!
スポンサーリンク喪中はがきを出す際の注意点
喪中欠礼は早めの時期(11月末~12月上旬)に出す
相手が年賀状を書く前、つまり11月末~12月上旬ごろに、喪中はがきが相手に届くようにしましょう。
年賀状に対する返信は「寒中見舞い」として提出
喪中にもかかわらず年賀状が来てしまったときは、寒中見舞いとして返信しましょう。
一般的には「正月の"松"が取れてから」となっており、地域によって違いはありますが、1月7日以降(人日の節句)または1月15日以降(小正月)に提出するのが一般的です。
また、「賀」には祝うという意味が含まれていますので、本文中には「年賀」は使わず、
・新年
などといった記述にしましょう。
句読点はNG
喪中欠礼のあいさつ状は、メールやスマホでのやりとりとは違って"儀礼的"な通知となります。
そのため句読点を打たないのが一般的です。
ただし、喪中はがきに対して返信する場合はこの限りではありません。
以下でも紹介していますが、句読点についてはあくまでも『自分から提出する時だけ』の対応としておきましょう。
喪中欠礼に返信する際の書き方
喪中欠礼のあいさつ状で初めて亡くなった事実を知った場合、まずはお悔やみを前面に出した文章として書いていきましょう。
御家族の皆様の御心痛の大きさを思うと、お慰めの言葉もなく、呆然とするばかりでございます。
さぞかしお優しかった御尊父様に相違ございません。誠に無念です。
遅ればせながら、一言お悔やみまで申し述べます。
喪中に年賀状をもらってしまったら?
喪中であるにもかかわらず、年賀状を受けとった場合は「情報が行き届いていなかった」ことをお詫びしながら、文章を組み立てていきます。
さて当方、昨年兄に逝かれ、年頭のご挨拶をすべてご遠慮させていただきました。年末にご連絡が行き届きませんでした失礼を、心よりお詫び申し上げます。
まずは寸書にて、お礼かたがたお詫びまで申し上げます。
喪中のあいさつに返信は必要?
喪中はがきに対して、返信は絶対に必要というわけではありません。
遺族や亡くなった人物によっては、あまり騒ぎ立てないほうがいいと判断できる場合もあるためです。
しかし、近年は小さな規模で葬儀を行う家族や自治体が増えてきたため、喪中欠礼の知らせが届いたときに「初めて亡くなったことを知った……」という方も多くなっています。
そこから返信を考える人も、実は増えているんです。
(喪中の範囲は兄弟や祖父母などの2親等まで"と決まっているものの、はがきについてはそこまで重要視されてない)
個人的には、その人や家族との親交ぐあいによって提出を決めてもいいんじゃないかな?と思いますね。
喪中はがきの書き方も、文例を知れば怖くない!
喪中欠礼のあいさつ状について、文例とともに書き方をまとめていきました。
わりと形式ばった内容の文章ではありますが、一度テンプレートを調べてしまえば、あとは簡単にまとめることができます。
記事のタイトルでは「父と母に使える」となっていますけど、夫妻などでも使用できるものとなっていますので、事前にチェックしながらはがきを書いていくようにしましょう!