フランス映画のオススメ作品ランキング!50年代~70年代を中心に紹介

フランスの映画で古い作品って、なにかオススメあるのかな……?と思っている方、探し出すのに苦労しますよね。

近年の話題作であれば見つけやすいんでしょうけど、海外の、それも昔の映画って情報が少ないのが現状なんです。

そこで今回は、50年代~70年代を中心に、フランス映画のオススメ作品についてランキング形式でまとめていきました!

フランス映画のおすすめ人気ランキング8位

「幸福への招待」

この作品を一言で表すと
自分を偽った二人の幸福の先

舞台はクリスマス・イブ前日のパリ。

美容室で働く女性と、ガレージの機械工の男性の2人が、自分の素性を偽りながらも紆余曲折を経て幸せにたどり着く物語です。

お互いに相手を思うあまり、見栄を張りどうなることかとドキドキもしますが……最後のハッピーエンドまで目が離せません。

口うるさい妻が旅行に行き、羽目を外そうと元気になった老紳士にちょっと笑ってしまいますけど、貧しい二人への優しさにも笑顔になります。

ほんわか温かい気持ちになれる、クリスマスが近くなると見たい映画の1つです。

映画情報
主演:シャルル・ボワイエ、フランソワーズ・アルヌール
出演者:ロベルト・リッソ、ミシェール・フィリップ、ミラ・パレリ
上映時間:105分
公開日:1957年1月12日
ジャンル:ロマンス/コメディ
監督:アンリ・ヴェルヌイユ

フランス映画のおすすめ人気ランキング7位

「詩人、愛の告白」

この作品を一言で表すと
年上の女性との恋で真の愛を知る

原作は『世紀児の告白』で、ロマン派詩人ミュッセが年上の作家ジョルジュ・サンドとの恋を描いたもの。

「愛とは女性を所有するものだ」と思っていた貴族の息子が年上の未亡人に出会い、愛というものを知っていくお話です。

テーマは重めですが、人を好きになるのに理由はないことを、恋愛をしたことがあっても無くても考えさせられます。

シャルロット・ゲンズブールが相変わらず美しく、19世紀の社交界が舞台の優美な雰囲気の映画。

時代の風潮に縛られながらも、スキャンダラスな恋をのぞいてみたいなら、ぜひ見ておきたい作品です。

映画情報
主演:シャルロット・ゲンズブール、ピート・ドハーティ
出演者:リリー・コール、アウグスト・ディール、フォルカー・ブルッフ
上映時間:121分
公開日:劇場未公開
ジャンル:ロマンス/青春
監督:シルヴィ・ヴェレイド

フランス映画のおすすめ人気ランキング6位

「心の羽根」

この作品を一言で表すと
絶望から現実に立ち向かう強さ

製作国はベルギーとフランス。

平凡でも穏やかな毎日を過ごす3人家族が、一人息子を不慮の事故で亡くして絶望を味わいながらも、現実を受け入れて前に進んでいこうとする作品です。

物語が進むにつれて心が壊れてしまう母親のシーンは、痛々しく涙を誘ってしまいます。

一見重い内容ですが、映画を見終わった後の「人の強さ」には、今の時代でも見習えるものがあると感じるんですよね。

全体的にセリフが少なく、静かな作風なのも一つの特徴。

周囲の背景や自然の美しさも感じられますから、腰を据えてじっくりと見たい映画です。

映画情報
主演:ソフィー・ミュズール
出演者:フランシス・ルノー、ユリッス・ドゥスワーフ、アレクシス・デンドンケル
上映時間:110分
公開日:2004年5月15日
ジャンル:ドラマ
監督:トマ・ドゥ・ティエール

フランス映画のおすすめ人気ランキング5位

「ミルトンの幸運児」

この作品を一言で表すと
貧乏と金持ち、両方の気持ちを知った人の結末

1935年製作。かなり古いですが、今の時代でも通用するような場面、数多くあるんです。

お金になかなか縁がないエレベーターボーイの男性が遺産を手にし、恋人が彼を伯爵として周りに紹介していくところから場面がスタート。

資金出資の勧誘が方々から行われた結果、当初から彼の手元には遺産から諸手数料が引かれた分しか残らない&それを3日間で使い果たしてしまいます。

その後、今度はポーカーで勝った富券で大当たりして彼女と結婚しますが……という話。

大きなお金を手にすると周りの反応も変わり、人間の心理が手に取るように分かるところが、この作品の見どころです。

同時に貧乏からお金持ちへと変化する主役の心理も、一緒になって理解できる映画となっています。

ニッチすぎて、フランス版Amazonからでないと取り寄せることができない作品ですけど、ぜひ見てほしいものではあります(´・ω・`)

映画情報
主演:ジョルジュ・ミルトン
出演者:ポーレット・デュボスト、ジェルメーヌ・オーセエ、アキスタパース
上映時間:不明
公開日:不明
ジャンル:不明
監督:レオン・マト
スポンサーリンク

フランス映画のおすすめ人気ランキング4位

「赤い砂漠」

この作品を一言で表すと
人の孤独と闇を垣間見る

『太陽はひとりぼっち』のアントニオーニ監督初のカラー作品。

イタリアの工場地帯が舞台で、精神不安定な女性が心の癒しを求めるが解消されずに最後は失踪してしまいます。

最終的に救われるということもなく、見ていると心の置き所がなくなったり、さまよったりするような寂しい気持ちになるかもしれませんが……

それだけに印象深い作品です。

心の闇と孤独を強く感じますけど、アントニオーニ監督の世界に浸れる作品としてオススメできる映画となっています。

映画情報
主演:モニカ・ヴィッティ
出演者:リチャード・ハリス、カルロ・キオネッティ、ゼニア・ヴァルデリ
上映時間:116分
公開日:1965年10月9日
ジャンル:ドラマ
監督:ミケンランジェロ・アントニオーニ

フランス映画のおすすめ人気ランキング3位

「絹の叫び」

この作品を一言で表すと
精神科医との一瞬の恋

絹の肌触りにアレな快感を得るお針子の女性と、その女性の精神鑑定をした精神科医のラブストーリー。

精神科医は自分と同じ性癖のある女性に惹かれ、彼女もまた唯一の理解者となった彼に恋して愛し合うようになりますが……

彼は白内障から失明し、絶望によって自ら命を絶ってしまったことで、お針子さんも再び盗みで逮捕されるという不幸に見舞われてしまいました。

彼女が刑務所にいる間、彼を支えた秘書と釈放後に彼の遺品競売の場で出会った二人の姿が、かなり印象的ですね。

映画情報
主演:マリー・トランティニャン、セルジオ・カステリット
出演者:アネモーネ、アドリアーナ・アスティ、アレクサンドラ・ロンドン
上映時間:104分
公開日:1997年5月10日
ジャンル:サスペンス
監督:イヴォン・マルシアノ

フランス映画のおすすめ人気ランキング2位

「アナーキスト 愛と革命の時代」

この作品を一言で表すと
潜入捜査官と革命家の許されない恋

19世紀末のベル・エポックと呼ばれる時代の物語。

革命を企てる労働者の組織に潜入する捜査官と、組織のリーダーの恋人との許されない恋。2人の運命を描いた作品です。

悲しいロマンスを描いていますが、恋愛要素だけの映画ではありません。

人間の裏切りという重い内容もあり、ハラハラするところもあります。

ラブストーリーと人間ドラマの緊張感が絶妙なバランスとなっているので、一度は観てほしい映画です。

映画情報
主演:タハール・ラヒム、アデル・エグザルコプロス
出演者:スワン・アルロー、ギヨーム・グイ、カリム・ルクルー、サラ・ル・ピカール
上映時間:101分
公開日:2016年
ジャンル:ドラマ
監督:エリー・ワジェマン

フランス映画のおすすめ人気ランキング1位

「恋するシャンソン」

この作品を一言で表すと
幸せな気持ちになれる恋愛映画

7人の男女の恋愛模様を描く、ミュージカル調の映画。

家探しで不動産会社の社員や仲介業者、客などで知り合った男女がそれぞれ恋愛感情を持ちながらも、勘違いからハッピーエンドに繋がる物語です。

最後はうまくいっていなかった夫婦が元に戻ったり、ひそかに思っていた相手と前進したりと、コミカルながらもシリアスなシーンを織り交ぜた構成のうまさは格別。

また、ミュージカルという特性上「サウンドトラックの聞きごたえがヤバイ」くらい優美な音楽が多いですね。

フランス歌曲・シャンソンが多く登場するので、シャンソン好きな人は必見!

映画情報
主演:アンドレ・デュソリエ
出演者:アニエス・ジャヴィ、サビーヌ・アゼマ、ランベール・ウィルソン、ジャン=ピエール・バクリ、ピエール・アルディティ、ジェーン・バーキン
上映時間:120分
公開日:1998年8月1日
ジャンル:ロマンス/コメディ
監督:アラン・ルネ

昔のフランス映画も面白い!

近年の映画といえば、映像美や音響などに注目されてばかりいるように感じますが、昔の作品もかなり凝った演出がされているものが多いんですよね。

特にフランス映画は古い作品のものに味があると言われていますから、クラシックな雰囲気が好きな方は、ぜひ上記の映画をチェックしていきましょう!

こちらもチェック!