毎年、夏ごろになると発表される「芥川賞」と「直木賞」。
 
この2つの賞、同じ日に発表されるので「何が違うんだろう?」と思ったこと、ありませんか?
 
どうせなら合わせたらいいんじゃないの……と思いそうですが、実は明確な違いがあったんです。
 
そこで今回は、「芥川賞」と「直木賞」の違いについて、比較しながら迫っていきました。

スポンサーリンク

芥川賞と直木賞の違い

この2つの賞を比較していくと、以下のようにまとめることができます。
 

 芥川賞直木賞
【ジャンル】純文学大衆文学
【作家】デビュー前~新人中堅
【贈られる対象】人(作家)作品(本)
【世に出た経緯】雑誌など単行本など
【ストーリーの長さ】短編~中編(原稿用紙で約100枚)中編~長編(原稿用紙で約350枚)
 
純文学とは「文章表現だけでどこまで物語を魅せることができるのか」を重点的にした作品であり、大衆文学とは「読者にどれだけ楽しんでもらえるか」を重要視した作品です。
 
一回アタマを空っぽにして、ホントに極端なことを言ってしまえば

純文学=国語の教科書に載るようなキッチリした作品
 

大衆文学=アニメショップに売っているライトノベル

といったイメージを思い浮かべれば、分かりやすいかもしれません。

ダブル受賞ができないのは「賞の選考基準」が違うから

毎年、同じ日に受賞作品が発表される「芥川賞」と「直木賞」。
 
この2つを”1人で”獲得しちゃった人とかいるんじゃないの?と思うかもしれませんが、それは『絶対に』ありえません。
 
上記のようにジャンルが違うことで、選考基準もガラッと変わってしまうためです。
 
ただし、一つの賞を2人がノミネートされることはあります。
 
第144回(2011年1月)の発表では、

芥川賞・・・『きことわ(朝吹真理子・著)』と『苦役列車(西村賢太・著)』
 
直木賞・・・『漂砂のうたう(木内昇・著)』と『月と蟹(道尾秀介・著)』

となりました。

どちらも「9人」の選考メンバーによって決められる

2018年現在、芥川賞と直木賞のそれぞれにおいて9人の選考委員が結成され、作品が決められています。
 
選考メンバーは、過去に受賞した経験のある人ばかり。
 
ですが、実は

計18人の選考メンバーが、同じ日・同じ場所に集まり、作品を選んで賞を決定している

んですよね。
 
その場所というのが、築地にある「新喜楽」という懐石料理店。
 
もとは大隈重信の自宅があった場所に建てられたこのお店は、普通の人では入れないくらい”格の高い”料亭なんです。
 
一人あたり30000円以上の予算を持っていかないと、何も食べることできませんからね(´・ω・`)
 
お店の中で、1階が芥川賞・2階が直木賞と分かれて審議を行い、最終的には計18人が集まって作品を決定します。
 
なぜこのような決め方をしているのかというと、

メディアへの発表が楽

だから。
 
昔からのしきたりだから……というのもありますけど、表向きの理由としては、これだけです。
 
ちなみにこのお店、政治家たちが活用することも多く、初代内閣総理大臣の伊藤博文も使っていた文献が残されているほどらしい……
 
賞が解説された昭和30年からずっと、(移転はあったものの)同じ店を利用して決められているとのことでした。

まとめ

芥川賞と直木賞の違いについて、簡単に比較していきました。
 
一言でまとめてしまうと、

芥川賞=「文章」で魅せる
 

直木賞=「物語」で魅せる

という感じでしょうか。
 
どちらも必要な要素ですけど、より重要視されている点では、上記のように考えるのが分かりやすいかもしれません。
 
なんにせよ、『優れた作品と作家に贈られる賞』という点では間違いありませんから、小説を書いている人からすれば一つの到達点です。
 
しばらく世の中でも注目されますし、気になった作品があればチェックしてみましょう!

スポンサーリンク
スポンサーリンク

中の人のつぶやき

こちらもチェック!