フランス映画を見てみたいんだけど、最近の作品でオススメってあるのかな……?と考えている方へ。
フランスの作品といえば「恋愛モノ」の印象が強いかもしれませんが、わりと設定がぶっ飛んだコメディだったり、感涙必至の人間ドラマだったり幅広いジャンルがあるんです。
そこで今回は、近年公開された映画を中心に、今年に見ておきたいおすすめ映画についてまとめていきました!
フランス映画のおすすめ人気ランキング10位
「おとなの恋の測り方」
フランスの俳優、コメディアン、監督もこなす、オスカー俳優ジャン・デュジャルダン主演のラブストーリーです。
離婚して3年が経つ女性。別れた夫は、いまだに仕事上のパートナー。
仕事でも衝突を繰り返している最悪な状態の彼女。
そんな時、携帯電話を拾ったから返したいという電話が入ります。
その声は、とても優しげで、話し方は知的でユーモアラス。
新たな恋の予感と期待を胸に、彼女は待ち合わせ場所へ行きました。
そこに現れたのは、優しくユーモアに溢れ、知的でリッチでハンサムな男性。でも彼の正体は……
格差のある男女の恋の行方を、ユーモラスなタッチと映像手法で作られた作品です。劇中のセリフと音楽は、魅力的でオススメです。
出演者:セドリック・カーン、ステファニー・パパニアン
上映時間:99分
公開日:2016年
ジャンル:ロマンティクコメディ
監督:ローラン・ティラール
フランス映画のおすすめ人気ランキング9位
「ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜」
1946年に書かれたベストセラー小説「うたかたの日々」を、幻想的な映像を撮り続ける映画作家「ミシェル・ゴンドリー」が、色彩豊かに表現した作品です。
「うたかたの日々」はフランスでは400万部以上売れた、“永遠のラブストーリー”と言われている作品です。小説自体がとても幻想的で映像化は不可能と言われていました。
ミシェル・ゴンドリーは、原作の持つ独特なイメージを、美しく、華麗に、なによりも軽快に、映像作品として成立させています。色彩感覚に訴えるような映像は魔法のようです。
息苦しく切ないですが、ほのかな光が見えるラブストーリー。
美しくも不思議なミシェル・ゴンドリーの世界をぜひ。
出演者:ガット・エルマレ、オマール・シー、フィリップ・トレトン、アラン・シャバ、アイサ・マイガほか
上映時間:125分
公開日:2013年
ジャンル:ロマンス/ドラマ/ファンタジー
監督:ミシェル・ゴンドリー
フランス映画のおすすめ人気ランキング8位
「間奏曲はパリで」
夫を愛しつつも、アバンチュールを求め、ひとりパリの街へ旅に出る、妻の姿とその夫を描いた作品です。
穏やかで幸せで、平凡な毎日、でも物足りない心。夫婦の倦怠期をどうにかしようとする妻と無関心な夫の織りなす、熟年夫婦を暖かく描いています。
フランス映画らしい、皮肉とユーモアと甘美、大人の良作ですね。魅力的なパリの風景に、音楽の使い方がとても素敵です。
観る方の年齢によって、感じ方はさまざまかもしれません。
大切だと思う人がそばにいるのであれば、この映画は価値あるものになると思いますよ。
出演者:ミカエル・ニクヴィスト、ピオ・マルマイ
上映時間:99分
公開日:2015年
ジャンル:ドラマ
監督:マルク・フィトゥシ
フランス映画のおすすめ人気ランキング7位
「2重螺旋の恋人」
カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」に出品された作品。
容姿は同じ、正反対の性格の双子のセラピストとの禁断の関係にのめり込んでいく女性の姿を描いた、極上の心理サスペンスです。
この映画の見どころの一つは、展開される場所の背景にあります。
映像がとにかく「おしゃれ」で、美術館や部屋、インテリアや立っている場所など、すべての背景が「登場人物の性格や心理変化」を視覚的に"美術"として表現されたものなんです。
さらに映像体験としては、官能的に描かれながらもアドレナリンが沸き立つ感じですね。
フランソワ・オゾン監督をご存知ない方も他作品を視聴された方も、「2重螺旋の恋人」はオゾン監督ここにあり!という映画になっています。
恐ろしくも美しい映像は、一度見たら忘れられないものになりますよ。
出演者:ジャクリーン・ビセット、ファニー・セイジ、ミリアム・ボワイエ
上映時間:107分
公開日:2018年
ジャンル:心理サスペンス
監督:フランソワ・オゾン
フランス映画のおすすめ人気ランキング6位
「つかのまの愛人」
フィリップ・ガレル監督の“フロイド的三部作”と名付けたシリーズの完結編。「ジェラシー」、「パリ、恋人たちの影」に続く「つかのまの愛人」です。
ひとりの男をめぐる女たちの奇妙な共犯関係を、女性の愛と欲望、無意識や苦悩を、美しくも壮絶にフィルムに焼き付けた、ガレル監督野心作です。
モノクロームの静かで落ち着いた構図の映像の中で描かれるのは、何も起きない日常の倦怠に色を添えるような、奇妙な男女の共同生活。
この作品、76分という短い時間だからこその濃密な感情を描き出しています。
若い女性たちの欲望や嫉妬、生きることへの執着などさまざまな感情が映し出される良作です。
男女間でお悩みの方、恋愛が絡み合う連立方程式のような映画もおすすめですよ。
上映時間:76分
公開日:2018年
ジャンル:ドラマ/ロマンス
監督:フィリップ・ガレル
フランス映画のおすすめ人気ランキング5位
「神様メール」
ジャコ・ヴァン・ドルマン監督といえば、極端に作品を発表しないことで有名な方です。およそ25年のキャリアの中でこの「神様メール」を入れてたったの4本。しかしこの4本すべての作品が世界で高く評価され、すでに新作が期待される、鬼才映画監督です。
まず、設定がぶっ飛んでいます。この作品で設定されている内容の一例として、こんな感じ。
・自分の部屋の古いパソコンで世界を管理している。
・神様は相当に嫌なやつ、ゲス男である。
・パソコンを使って面白半分で世界に災難を起こしている。
・娘が神様であるゲスな父親に怒って、世界を変えていく。
設定がかなり面白いので、ただのコメディかと思いきや……
笑いとシュールの裏で作品を縦断するテーマは、誰もが直面する事柄になっています。鬼才ぶり爆発ですよ。感涙あり。
上映時間:115分
公開日:2016年
ジャンル:コメディ/ファンタジー
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
フランス映画のおすすめ人気ランキング4位
「あしたは最高のはじまり」
2012年の作品「最強のふたり」でブレイクしたオマール・シー主演作。
近年では「ジェラシックワールド」や「X-MEN」「インフェル」など、メジャー作品にも出演するようになりました。
この作品の見どころは、なんて言っても、オマール・シーの「イイ奴」感なんですよ。単純に、感動!泣けますね。
父と娘の話だけでは収まらない、笑いあり、感動あり、イライラありの成長する人間模様が描かれた秀作です。
映画好きには、随所に出てくる映画ネタに笑えますし、思った以上のエンターテイメント作品に仕上がっていると感じるはずです。
赤ちゃん含め、演者の素晴らしさ、それをしっかりと切り取ったスタッフの力量もスゴイです。こんなパパがほしい。こんなパパになりたい。パパがこんな人だったらな〜。最高のパパを感じてください。
出演者:クレマンス・ポエジー、アントワーヌ・ベルトラン、グロリア・コルストン、アシュリー・ウォルターズ
上映時間:117分
公開日:2017年
ジャンル:ドラマ
監督:ユーゴ・ジェラン
フランス映画のおすすめ人気ランキング3位
「アデル、ブルーは熱い色」
第66回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞作。
この作品、なんと、パルムドールが監督だけではなく、主演女優2人にも贈られた、ちょっと伝説的映画。翌年にはゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされるなど、世界の映画賞を席巻した作品です。
主人公アデルが、エマと出会って恋に落ちる恋愛映画。それだけの話しが、ここまで艶やかに、苦しく美しい映画になるんですね。
見どころは、出演者の性格がモロに出ているリアルなシーン。
女優はほとんどノーメイク。ヘアメイクなどはおらず、素のままで女優陣は映し出されています。リアルさを醸し出しているのは、ほとんどのシーンが出演者のアドリブで構成されているところです。セリフが自然なんですよね。
世界に有り余る愛の中では、性別は軽く超越していきます。とにかくリアルな恋のお話をお望みの方におすすめです。
出演者:サリム・ケシュシュ、モナ・ヴァルラヴァン、ジェレミー・ラユルト
上映時間:179分
公開日:2,014年
ジャンル:ドラマ
監督:アブデラティフ・ケシシュ
洋画では珍しく、原作がマンガとなっているのも特徴ですね。
フランス映画のおすすめ人気ランキング2位
「エール」
フランスで驚異の大ヒットを記録した、必ず泣ける「さわやか系感動作」として話題の今作。
2015年のフランス映画祭において観客賞(最高賞)を受賞。4週連続1位を記録し750万人を虜にした作品です。フランス映画が好きになるきっかけになるかもしれない映画ですね。おすすめ映画を紹介しているサイトでは、必ず出てくるかもしれません。
日本での試写会では、97.8%の観客が「満足」と答えた記録的映画です。ラスト10分は、ハンカチ、ティッシュが必需品。
主人公はポーラ。ポーラ以外は全員、耳が聞こえない家族のおはなしなんです。
ポーラの歌の才能を、信じられない家族たち。ポーラは家族のために自分の夢に蓋をしようとしますが……
とても不思議な設定ではありますが、テーマの重さを感じさせないストーリー展開は素晴らしく、観客も「耳が聞こえない」状況を体験することができるシーンなど、没入感あります。
爽やかに涙を流したい方、必見の一本です。
上映時間:105分
公開日:2015年
ジャンル:ドラマ
監督:エリック・ラティゴ
フランス映画のおすすめ人気ランキング1位
「君の名前で僕を呼んで」
キラキラと眩しくて、それでいて、胸が張り裂けそうな切なさ、すべてが優しい視線で描かれた美しい映画です。
世界中の映画賞にノミネートされた数は数え切れません。
時間、風景、音楽、出演者、すべてが、切なくも高揚感を醸し出す、なんとも言えない、ひと夏の秘めごとを感じさせてくれます。
美しいものしか描いていない132分間。
悲しい想いは、早く忘れたほうが良いと考えがちですが、この映画を観ると、あの想いや悲しみを忘れてしまうのはあまりにも惜しいな、とさえ感じます。
あの夏の出来事を思い出す、そんなきっかけになるかもしれない映画ですよ。
出演者:マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール
上映時間:132分
公開日:2018年
ジャンル:ロマンス/ドラマ
監督:ルカ・グァダニーノ
フランス映画のオシャレな特徴を楽しもう!
2018年におすすめできるフランス映画を、ランキング形式で紹介していきました。
フランス映画はとにかくオシャレが基調となっているのが特徴で、日本にはない優雅さが魅力的なんですよね。
V系バンドなども、フランスをイメージしてコスチュームされているところも多いし(´・ω・`)
優美な海外の雰囲気を楽しむなら、断然フランスの映画を観るようにしましょう!