「寒中見舞いを出したいけど、やたら形式ばった内容の文章ばかりで参考にならん!」
そのように感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、親しい友人や同僚へ気軽に出せるような例文とともに、書き方の注意点についてまとめていきました。
寒中見舞いのメッセージの例文
堅苦しくない友人に対して出す場合
身を切る寒さの中を帰宅して、昆布だしの湯豆腐が待っていたりすると、思わず涙ぐんでしまうほどです。おまけに熱燗があると、もうたまりませんね。うれしさ倍増です。
こちらは至って元気です。そちらもきっと元気でしょう。
寒中お見舞いいたします。
不一
メールでも気軽に出せるような、寒中見舞いのメッセージ。
サラッと仕上げたいときは、このくらいの分量で大丈夫です。
(『不一』とは、まとまらない文章ですが……という意味の結語)
立春を過ぎましたが、寒さはこれからが本番です。皆さんお元気でしょうか。当方は元気だけが取り柄の家族で、皆子犬のように雪を喜び、週末になるとスキー場にでかけます。子どもたちも山の上から一人で降りられるくらいに成長しました。うかうかしていると私が家族で一番下手になってしまいそうです。
まだしばらくは寒い日が続きそうです。くれぐれも身体には気をつけて、この冬を乗り切ってください。
まずは余寒のお見舞いまで。
こちらは余寒お見舞いの例文。
家族ででかけていることを題材にしながらの内容となっています。
ある程度、形式ばった必要がある場合
昨夏鳴子でお会いして以来、すっかりご無沙汰しておりますが、御家族様にはいかがお過ごしでしょうか。当方は風一つひかず元気出たち動いておりますので、他事ながらご休心ください。
今冬の冷え込みは格別です。予後の御身ゆえ、くれぐれも健康にはご留意くださるようお願い申し上げます。
敬具
少し改まった内容の寒中見舞いです。
形式に沿っているのは最初だけですけどね(´・ω・`)
ちなみに、「なぜ頭語がないのに『不一』や『敬具』などの結語が入るのか」という部分に目が行く方もいるかもしれませんが、この点については後ほどの「注意点」にて解説しています。
スポンサーリンク寒中見舞いのハガキを出す時の注意点
寒中見舞いを出す時期は「1月上旬~2月上旬」まで
寒中見舞いのハガキは、1月6日ごろから2月3日ごろ(節分)の期間に出すことがマナーとされています。
一般には、年賀状のやりとりが終わった時期からと考えればOKですね。
喪中によって年賀状を出すことができなかった場合の代わりとしても使われますので、この時期に設定されているんです。
余寒見舞いの時期とは違うことに注意!
寒中見舞いと似たようなものに「余寒見舞い」と呼ばれるものがありますが、こちらの提出時期は立春が過ぎた2月4日ごろ以降となっているのが一般的です。
寒さの真っ只中である「寒中」と、すこし寒さが和らいだ「余寒」では言葉の示す時期が違ってきますから、同じ意味合いで使われていてもハガキを出す期間には違いが出てくるんです。
ハガキのタイトルに「寒中見舞い」「余寒見舞い」と明記する場合は、注意しましょう。
服喪中は年賀状の代わりに出す
上記でも少し触れましたが、喪に服しているときは「寒中見舞い」を年賀状の代わりにして、年頭のあいさつを行います。
ただし、
・年賀
・賀正
・謹賀新年
などの"賀詞"(お祝いの言葉)は避け、近況を報告して相手の一年の幸福を祈る文章に仕上げていきましょう。
自分の言葉で季節感を出してみる
寒中見舞いの文章には、決まり文句はほとんどありません。
身近な風物を具体的に文中に盛り込んでみたり、自分の言葉で季節感を添えるように工夫してあげると、より丁寧な印象を相手に与えることができます。
自分にしか書けないエピソードなどがあれば、最高ですね。
長めのあいさつ文が入るときは、頭語がなくても結語は入れるべき
年賀状、寒中・暑中見舞いなどには「拝啓」などの頭語がなく、賀詞や見舞いの言葉だけで始まることが多いです。
そのため本来なら頭語が無いなら結語を書かないのが普通ですけど、これらのような長めのあいさつ文が入るときには、慣例的に結語だけを入れている場合もあります。
実際、世に出回っているマナー本や指導書でも補足で指摘されていることも多いですし、著名な作家たちの手紙にも実例として残っているんです。
ですので、改まった気持ちを示す意味でも、寒中見舞いにはなるべく結語を入れるように心がけていきましょう。
(どうしても堅苦しいイメージが出てしまうなら、ムリに入れなくてもOKです)
寒中見舞いは自分の言葉で書けばOK!
寒中見舞いの書き方について、文例とともに紹介していきました。
喪中はがきなどと違って、寒中見舞いにはコレといった形式はありませんので、自分の体験したエピソードなどを盛り込んで書いてみるようにすると堅苦しいイメージが無くなります。
年賀状の期間が終わった1月6日以降から、節分の2月3日ごろまでを目安として、ぜひ寒中見舞いにチャレンジしてみましょう!