「甥の就職祝いのメッセージを書くことになったけど、どんなふうに書けば良いのか分からない……」
ご自身の親戚が就職したとき、お祝いのメッセージを送りたい場面が出てくると思います。
今回は、甥に向けて手紙を書くときの例文とともに、メッセージを送る際の注意点などをご紹介しました!
甥の就職祝いメッセージの例文
普段から甥と親しく、気軽な表現にしたい場合
○○くん、就職おめでとう。
大学で4年間の勉強をしてきた甲斐があって、一流企業の総務課に勤務することになったと聞いています。ご両親の喜びも、ひとしおでしょう。就職しやすい時代とはいえ、今の会社に内定できたのは、他でもなく○○くんの実力です。
これから社会人として自立していく○○くんにとって、何かと困難や試練なども多いことと思います。しかし、意志の強いあなたなら立派に克服していかれるものと信じております。もし相談したいようなことがあったら、私なりにアドバイスを差し上げることもできますから、どうぞ遠慮なくおっしゃってください。
近いうちにお会いして、○○くんの会社の話ができる日を楽しみにしております。あなたの輝かしい前途を祝って、まずはお祝いまで申し上げます。
新社会人として、これからの輝かしい未来を励ますようなメッセージです。
年下に手紙を書くことに慣れてない方だと、ご自身の人生経験から「教え諭す」内容になってしまいがちです。あくまでも相手は10〜20代。上から目線だなぁ……と思われないよう、注意しましょう。
甥との接点が少なく、改まった表現にしたい場合
拝啓 陽春の候、お元気のことと思います。
さて、この度は○○大学を無事に卒業し、△△株式会社に入社されたとのこと、本当におめでとうございます。昔からの夢だったシステムエンジニアの志望が叶えられ、喜びもひとしおのことだと存じております。
△△会社は、プログラム業界での知名度も高く、技術力もトップクラスの企業だとお聞きしています。○○さんの将来も大きくひらけて、これからの活躍も期待が高まる一方です。
つきましては、就職祝いのしるしに△△百貨店の商品券を同封いたしました。お好きなもの、必要になったものに替えてください。
これから社会人として自立する○○さんのために、一層のご健闘をお祈り申し上げます。
敬具
あまり甥との接点がないけど、手紙を送ることになった……という方向けのメッセージ。
相手がどのような企業に入社したのか、客観的に分析しつつ祝福しましょう。
就職祝いのメッセージを送るときの注意点
「実力で入社できた」ことを主張する
初めて就職する人にとって、自分で企業を選び、筆記試験や面接をとおして入社することは、大きな負担を感じるもの。そのため就職祝いのメッセージを送るときは、「自分の力で入ることができた」ことを実感させる内容にしましょう。
また、相手の就職をうらやんだり、幸運のせいにしたりする書き方は慎んだほうがいいですね。本人の前途をたたえ、学生時代が終わって第二の人生に向けての健闘を祈るよう書くのが無難です。
どんなに親しくても丁寧に書く
普段から顔を合わせることがあり、互いに親しい間柄だったとしても、就職祝いのメッセージはマナーを守って丁寧に書くべきです。
とくに、人生の節目となる「祝い状」は、礼儀を重んじるときに執筆するものです。今回の場合は「社会人として自立していくことへの激励」の意味が込められていますから、祝福の気持ちを素直に伝える文章にするといいでしょう。
「上から目線」にならないようにする
立場上、おそらく手紙を書くあなたのほうが、社会人として経験豊富だと思います。そのため、どうしてもご自身の経験を交えてメッセージを書きたくなることも多いでしょう。
少しくらいなら、自分の経験を記すのもアリだと思います。ただ、「自分の時代は就職難だった」とか「今の時代は恵まれているから」などといったメッセージは、受け手(今回は甥)にとって”上から目線のアドバイス”でしかありません。
相手の気持ちに合わせた内容にすると良いですね。
祝福の気持ちを素直に伝えよう!
甥の就職祝いに使えるメッセージの例文をご紹介しました。
就職祝いの手紙を送るときに最も大切なことは、次の人生の階段を上がれたことへの「喜び」です。訓戒めいた書き方は控えつつ、祝福の気持ちを素直に伝えられるようなメッセージにしていきましょう!