石田ゆり子が結婚しない理由は、すべて「自身のエッセイ」に書かれていた

「石田ゆり子が結婚しないのは、決して”孤高の花”だからではない。これまで何度も片想いや恋愛について考えたこともあるし、結婚について真剣に悩んでいた時期もあった」

そんな一面を知ることができるのが、石田さんが2018年に出版したエッセイ『Lily ―日々のカケラ―』です。

これまでずっと独身を貫き、2020年で50歳になった石田さん。

あれだけキレイで、恋人にしたいランキング〜のような投票でも上位にくるのに、どうして結婚しないんだろう……?

そんなふわっとした疑問、すべて彼女のエッセイに答えが書かれていたんです。

今回は、石田さんが結婚しない理由について、過去のインタビューや恋愛観などから考察していきました。

石田ゆり子の結婚の価値観

独身主義ではない

石田さんは、2018年のエッセイ『Lily ―日々のカケラ―』にて、自分は独身主義ではないことを明かしています。

「自分らしく生きていなければ、一緒に生きていくパートナーにも出会えないのでは」と、考えていることが、結果としてずっと独身につながっているだけです。

しかしわたしは独身主義なんかじゃありません。人は一人では生きていけないといつも思っていますし、人生を共にするパートナーには、いつだって出会いたい。

だけど、確かに、そう言いながらも。どこかで独身であることが自分には必要なんだとすら思ってもいます。これは女優という仕事柄、というのは大いにある。

Lily ―日々のカケラ―

たしかに仕事面だけを考えれば、家庭を持つより独身でいたほうが身軽ですよね。

実際、石田さんの家にいる生き物は、家族のように慕っている犬と猫のみ。

あとはロケ地やプライベートでの旅先のグッズや、趣味の書斎スペースには数百もの本が埋め尽くされていることが、エッセイで”写真付き”で紹介されています。

「30歳までには結婚している」と考えていた

石田さんは著書で、20歳の頃は、漠然と30歳になるまでは結婚していると想像していたと語っています。

いまでも独身ではありますが、決して結婚を避けて生きてきたわけではないんですね。

この年齢まで独身でいるなんて全然想像していませんでした。

20代の頃は、漠然と、30になるまでには結婚し、いつか自然に母になり……などと、ぼんやりと、でも妙な確信を持って想像していたものです。

Lily ―日々のカケラ―

あまり表立って話したことはないけど、「30代のときに結婚をして仕事をセーブしていく人生もあるな」と、深く考えたこともあったらしい。

このことは著書を出す前から、他のインタビューでも話していることです。

私からすれば、結婚という選択をしてもよかったタイミングは何度かあって、でもそこで結婚を決断しなかったってことは、〝その人ではなかった〞ってことなんだろうな、と自分では思ってるんです。

FRAW

たしかに、将来なんて誰も予想できません。

ぼくが小学生の頃、学校で「20歳になった自分へ」という手紙を書かされたことがあったんですけど、なんとなく大学生になっているんだろうな〜くらいしか想像できませんでしたし……

ごく一般的な人間でもそんなもんですから、父の仕事の関係で学生時代を台湾で過ごし、帰国後すぐにスカウトされた石田さんなんて、想像すらできないことだらけだと思います。

恋愛そのものは嫌いではない

とはいえ、石田さんは恋愛が嫌い!ってわけでもありません。うまくっているときはあんなに世界をバラ色に変えてしまう……とも語っていますし。

「自分の好きな人が自分のことを好きでいてくれる」という奇跡ですよね。そりゃもう、恋愛初期は頭の中はお花畑です……。パラダイスです!

Lily ―日々のカケラ―

とくに初めての恋愛なんか、「自分ってこんなに幸せでいいの!?」みたいな感情に包まれますもんね。

どんなに仕事で辛いことがあっても、ただ一人に好意を持たれているってだけで、ストレス吹っ飛びますもん(´・ω・`)

ただ、あまり近すぎると、かえってストレスになるのも恋愛の特性です。

映画やドラマの記者会見などで「恋愛観」について聞かれると、近くに居てほしいけど、あまりガミガミ言われたくはない、と答えています。

「近くにいて欲しいし、見ていて欲しいけど、あんまりあれこれ言われたくないし。(自分のことを)認めて欲しい」

「そばにいて欲しいんです。そばにいて欲しいんだけど自分のことは認めて欲しいんです。ずっと叱られるよりも、時々叱って欲しい」

と恋愛観を告白した。

スポニチ

相手をほどよい距離から観察して、時間をかけて人を好きになっていくタイプなんでしょう。

近すぎる「恋」は苦手?

性格が奥手であることを自認している石田さんは、テーマが恋愛になると「なかなか人を好きになれない」と述べることが多いです。

著書の終盤でも、記者との対話インタビュー載せられているのですが、告白は苦手であり、恋人より親友でいてほしい気持ちのほうが強いらしい。

告白はするのもされるのも苦手。

もちろん、密かに好きな人から言われたら本当に幸せだけど、でもどこかで、告白なんてお互いしないで、友人としてずっと仲良くしてほしいとすら思う。

「恋人になったら、分かれなくちゃいけないじゃん」となんとなく思っている。

これは幾つかの恋愛の経験からきているものなのかもしれません。

Lily ―日々のカケラ―

第一印象は大事だけど、一目惚れや外見だけで人を好きになることはない。

できることなら、良いなと感じた人を、時間をかけながら様々な角度から眺めて、自分の中の好きな気持ちを温めていたい。

恋をするとやきもきして、「今どうしているんだろう」ということばかり気になり、嫉妬に近い感情を持つことで自分に振り回されるのに疲れてしまう。

要は、近すぎる「恋」は苦手なんだろうな、という感じなんでしょうね。

ぼくもあれこれ人に話しかけるタイプではありませんから、この感覚はすごく共感できます。

おわりに

こうしてみると、石田さんは「結婚しない」とか「結婚できない」という理由で過ごしているのではないことが分かります。

自らの人生をトコトン楽しみ、まっすぐ”私”と自分の人生に向き合っている。だからこそ、独身でいることを選んでいるように感じますね。

石田さんは役を演じるとき、「自分の魂を半分あげている」と思いながら、キャラの内側を見ていくんだそうです。

芝居はフィクションですから、本当の自分として生きているわけではない。

だけど、演じているときの「感情」は、そのキャラが本当に持っている”時間”のなかにあるもの。

キャリアウーマンや医師・政治家から、母親や恋に迷う主人公を助ける友達……今となっては、普段の人生では経験したことのない立場がほとんどでしょう。

いくつも役を演じる日々を過ごしているうちに、「ほんとうの自分ってなんだっけ?」と自問自答することが増え、人生を謳歌する価値観を持つようになったのかもしれませんね。

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